「反社会的行為」ってなんだよ

まったく持って、日本という国の体質には気分が悪い。
どうして「連帯責任」とかみたいな「むりやり関係」で事を大きくするのだろう？この国には「法律」という物があるんだろ？だったら「悪い事をした人」は、それによってのみ裁かれればいいじゃないか。
たとえば、高校野球の部員1名がタバコを吸ったとしたら、その本人が「法律によって」罰せられればいいじゃないか。何故、学校ぐるみでの出場をパーにする？
一生懸命練習をしてきた他の部員は可哀想だし、タバコを吸った部員を恨むだろう。監督や父兄など関係者もその部員を恨むだろう。気の毒なのはその部員の家族で、肩身の狭い思いをしなくてはならないと思う。
そんな、誰も得をしない「連帯責任」なんて、ただの「みせしめ」や「さらしもの」じゃないか。全員で責任を取っているように見せかけながら、どんどん「悪い事をした人」を追い詰めているだけだ。
「タバコを吸った事が問題じゃない」みたいになってないか？出場停止の理由。
これが野球のルールの中での反則行為であるなら話も変わって来るだろうけど、たとえ野球部員であろうと「プライベートで犯した罪」に関して高校野球連盟が裁きに介入してくるのはおかしいと思う。
で、「極楽とんぼ山本」の件に関しても全く同じ考え。
処分が「厳しすぎる」とか「甘い」じゃなくて、本質から「ズレてるんじゃない？」って事。
今回は相手があっての事だから、それも含めて「やった事」に対して裁かれればよいのだ。
まず「未成年と知って酒を勧めた」これは「親権者、およびそれに代わる者」のみが法律で罰せられる罪の対象。つまり山本は全くおとがめ無し。逆に言えば俺は子どもの頃、親に酒を勧められて呑んでいたのだが、こちらは犯罪となる。さらに言ってしまえば、今回の件で酒を呑んだ事で罰せられるのは呑んだ本人の未成年の彼女。勧められようが断ればいいのだ、というか断らなければいけない。そこを曖昧にして自分の事を棚に上げた「被害者面」はどうなんだ？
「わいせつな行為」に関しても、もちろん「やられた側」が「訴えれば」3年以上の懲役となるが、「被害届け」が出た時点では罪でもなんでもない。
結局、現時点では「その程度の事」で吉本は彼を解雇したのだ。実際、懲役が確定して何年も刑務所に入る事になった場合「商品価値無し」として解雇するならわかるが。
そもそも「お笑い芸人」を多くかかえる吉本が「反社会的行為」でクビとは何事だ、なにか勘違いしていないか。極端な話「おもしろい人殺し」と「つまらない常識人」どちらが「見たい」と思うタレントだ？「芸人」とか「アーティスト」なんてのは「反社会的」なのが当たり前でいいじゃないか。
普通の人間が体験できないような事をやって、それを「面白おかしく」なり「教訓」として「ネタ」にすればいいじゃないか、麻薬でもなんでも体験したらいい。「やった人間にしかわからない事」を一般人に伝える役目ってのは、自ずと「反社会的」になるんじゃないか。
ただし、それが「悪い事」であれば、ちゃんと誰もが納得する形で「社会的責任」を取る必要があるし、その為にあるのが法律だろう。
今、最もテレビに出てきて視聴率が取れるのは山本じゃないか。せめて罪が確定するまではテレビに出せ、悪い事したというなら謝罪する機会を与えろ。「うちはもう関係ありませんから」じゃねぇよ。「お笑い芸人」としてのルールを破った（たとえば番組に穴を空けた）とかなら芸人生命を絶つってのも会社としてはありだと思うが。
球団を解散するって欽ちゃんも「それとこれは別」じゃないのか？大人のやった事なんだから「個人が社会的責任を取ればよい」でいいじゃないか。
結局「軽はずみでも、悪い事するとこんな事になっちゃうんだよ」って「みせしめ」みたいな本人を追い詰めるだけの「連帯責任」みたいな事をやっても、「悪い事しちゃう人」が後を絶たないってのは、実感できるリスクが少ないからじゃないのか。実際ペナルティーを受けた時に初めて「しまった」と思うシステムでは、根本的な所は変わらないよ。
飲酒運転が減ったのは「お酒を呑んで運転したらいけない」って思う人が増えたのではなくて「罰金が上がったから」
そういう国なんだってば、日本は。
高校生がタバコ吸ったら無期懲役、未成年とセックスしたら死刑！
それでいいじゃないか。