ソウルストリート

すばらしい眺めでした


特に「聴こう」と思っていない時に、一瞬でも自分の好きな曲が聞こえてくるとうれしくなる。
テレビのジングルや「名店紹介」みたいな場面で、特に画面とは関係なく「チラッ」ってのが良い。そういう時は番組一本まるまる好みが合ったりする。選曲してる人の趣味だよね。
最近、楽しいのは街を歩いている時に「ふ」と聞えて来る音楽。
すれ違いざまのカーステレオからほんのワンフレーズとか、店の前で足を止めるでもなく通り過ぎる時に店内から聞えて来る「ほんの2小節」で気分がウキウキする。
今日、駅までのいつもの道を歩いていたらレコードショップの店内からマービン・ゲイが聞こえてきた。ドアも閉まってるし、そんなに大音量でもないのでホント「かすかに」程度だけど、商店街のいつもの喧騒の中から聴こえてくる「マーシーマーシー・ミー」のサビの2小節がとても印象的で実にその風景にマッチしている気がした。
当然のように、サビは俺の脳に受け継がれ、駅までの数分リフレインのように鳴り続け、いつもの景色に違った色合いを添えた。
普段、薄暗い酒を呑むような場所でしか聴いた事のない音楽が、こんなに「街」って自然と溶け合うなんて!ソウルミュージックってホントはそういうものなのかもしれない。
「いつもの道」「馴染みのソウルミュージック」って「知っているもの」ばかりだけど偶然ミックスしただけで、こんなに新鮮な発見ができるとは!
だからヘッドホンして歩くのキライなんだよな。
俺にはちゃんとアンテナが付いてるんだ、いつだって受信できるようにしていたい。
夜、同じ道を帰るときスナックからもれてくるオジサンのカラオケはアース・ウインド&ファイアーの「宇宙のファンタジー
ちょっとズッコケながらも「これも合うじゃないか」と気分が良くなった。
(お〜今日はいつもよりちゃんと「日記」じゃないか)