本日の去年の本日

さぁ、今日はイタリアへの移動、一日が長いぞ。特に風邪で死にそうにしんどいし。
早朝5時に「DOM」を出発、マイクロバス2台でモスクワ空港に向かう、が、1台が故障。大量の荷物とメンバー全員を1台に無理矢理押し込む。定員オーバーどころの騒ぎでは無い。
モスクワ空港では相変わらずの重量オーバーとの戦い。預ける荷物を出来るだけ軽くする為、手荷物を多くするのだが、風邪でしんどいのだ〜、今日ぐらい楽したい。
モスクワからイタリア/ローマまでは何事も無く。飛行機は乗ってさえしまえば楽で良い。ただ、乗り降りにあれだけ時間も手間もかかるなら、もう少し長く乗っていたい。
ローマからジェノバまでは特急列車でこれまた快適な旅、ロシアの列車とはやっぱり違うのだ。食堂車もキレイだし、途中有名な「ピサの斜塔」なども車窓から見える。ブーツの「スネ」側、地中海沿いの眺めの良い6時間の列車旅に少しなごんだかなぁ。
で、ジェノバ駅からバスでジェノバ港へ、ここからフェリー(写真)でサルディニア島に渡るのだ。
船内では食べもの飲み物、なにかと高かろうという事で港近くのマーケットへ。いやぁ、さっすがイタリアだなぁ。肉野菜、ジェノバは海にも近いからシーフードも豊富!とにかく食材見てるだけで飽きません!
しばらくのロシア生活で、魚に飢えているメンバーが多く、イカ・タコやら海老に手を出してる人が多かったけど、馬鹿め。これから俺達が行くサルディニアは日本語で言えば「いわし島」、シーフード天国じゃないか。という訳で、本場「ジェノベーゼ」やらキノコ類を中心に。
20時頃出航。ところがこの船には我々の為のベッドが無いのである。シーズンの問題なのか、手配の問題なのか知らんが、わずかなコンパートメントは満室でとにかく無いのだ。
さらに、日本のフェリーのような「エコノミー」って雑魚寝部屋も無いのだ。
で、我々同様ベッドが無い人はどうしているかといえば、朝まで騒いでいるか、そこら辺で寝る。
う〜ん、あらかじめ聞いていれば、もう少し対処のしようもあったのだが。このフェリーにブッキングしたヨーロッパ人の馬鹿にとっては「当たり前の事」らしいのだな。
この旅で、何度も経験した「向こうの常識」を風邪で弱ったこのタイミングで受け入れられるほど俺は丈夫じゃないんだよなぁ。
クーラーのガンガン効いた階段ホールの一角をメンバーで陣取り、電気が消える事の無い明るい床の上で震えながら寝た。結構、この度のハイライトとメンバー全員が楽しみにしていたフェリー旅は、とんでもない事になってしまったのだ。
もう、「早く着いてくれ」と願うしかない。
しかし、乗ってしまった以上、明朝7時まではなんともならんのだ。