夏おわり

さよならイタリア


8月終われば秋が来る。
夜などすっかり涼しくなってきたし、関東地方では明日の「防災の日」プレイベントのような、少し強めの地震ってベタな出し物まであって、いやが上にも「明日から9月です」ってのを実感してます。
で、秋といえば「読書の秋」ですね。俺の数少ない趣味のひとつでもあります。
っても「読書」に限らず新聞でもなんでも「活字」好きなんですが、最近貧乏人にとってうれしいのはパソコンからの文字情報。読みきれないほどの無限ともいえる情報が毎日大量に無料で配信されてるもんね。
そんな中で「個人の日記」ってのも楽しみのひとつ。もちろん全てがおもしろい訳じゃないけど。
我が「鬼頭 哲 ブラスバンド」も個人ホームページなどで日記を更新してるメンバーが何人かいます。
最近、特に「じわり」とおもしろいのがアルトホルンを担当している小島弓枝の日記。
ネット日記には「その人を知っているからおもしろいもの」と「その人を知らなくてもおもしろいもの」の2種類に分かれるけど、彼女の日記は後者だと思う(俺は彼女の事を知っているので判断しかねるが)
彼女はいわゆる「フルタイムミュージシャン」ではないので普段は別の仕事をしていたりもするけど、そこであった事、読んだ本の事、聴いた音楽の事、それからバンドの事なんかが割りと「淡々と」書かれている。そして、常に「一人称の目線」で(日記なので当たり前といえばそうなんだけど、実はこうじゃない日記が多い)「こういう風になりたいなぁ」という事を書いている。
けっして声を大にするわけじゃない「静かな野望」みたいなことが一貫したテーマとしてあると思う。
一日だけ抜き出してみるとどうって事はないし、特別書き方がおもしろくて文章で引きつけるタイプでは無いけど、続けて読むと実に「じわり」と効いてくる。当然続けて読みたくなる。
おおよそ「楽器」「バンド」って接点がなければ知り合うこともなかったろう「普通の三十路女の日常」(他人から見れば、そこそこ満たされているようでも本人は現状にあまり満足していない様な)は、ある意味「もっともお客さんに近い存在」、ようするに「マーケティングのサンプル」にもなりうる。
と同時に当然、彼女が興味のあることやそれに対する感想ってのはバンドに生かすべきでもある。
と、まぁ大そうな事を書いたけど、別にそんな事を抜きにしてもおもしろい。
未読の人は是非さかのぼって読む事をオススメします。
(URLはあえて載せませんがブラバンのHP、「member」のコーナーから飛べます)