とりとめもなく

名盤


ネットのニュースを見ていたら「キョンキョン3年半ぶりにライブ」と。
小泉今日子(41)」
41かぁ〜、なんだかなぁですな。ライブで歌ったという「あなたに会えてよかった」が収録されていた「アフロピア」というアルバムが発売されたのは、たしか1991年。この時期、俺は「最もCDを買っていた頃」だったんだけど、キョンキョンを取り巻くシーンがなかなか面白かった。
アルバムのタイトルチューン「アフロピア」は「じゃがたら」のOTO作曲なので、サックスに篠田昌巳も参加してたり。
「コイズミ・イン・ザ・ハウス」あたりから始まった一連のアルバムの流れは、当時のアイドル・歌謡曲の中ではずいぶん変わっていて「アフロピア」の一枚前の「No.17」は特に好きなアルバムだった。
藤原ヒロシ屋敷豪太がガッツリと関わっていて、時期的にはちょうど屋敷豪太がソウル2ソウルの「キープオンムーヴィン」で「グランドビート」なるリズムを開発して全米クラブシーンで大ヒットした頃。
というわけで、いわゆる「ハウス」全盛でリズムマシーンといえば「808」だった頃に、いち早く「909」を使ったサウンドが聞ける貴重な日本のアルバムでもあるわけですね。実際、それまで中古楽器屋で「808」は高かったけど「909」にヴィンテージが付くようになったのはこの後。
屋敷豪太と同じぐらいこの頃好きだったのがダブマスターXで、キョンキョンのアルバムからいわゆるヒットチャートをねらうシングルカットとは別にたくさんの「リミックステイク」を発売してたんだけど、それも手がけてましたね。秀逸だったのは「アフロピア」の収録曲「風になりたい」のインストミックスで、作曲者の藤井尚之(編曲はダブマスターXこと宮崎泉と朝本浩文)のサックスをフィーチャーした「なごみ系クラブミュージック」の中で最もサックスがカッコイイ曲でもありました。
アルバムに限らずホールが当たり前だった当時のアイドルコンサートをライブハウスでやったり。名古屋はボトムラインでやったんだけど、見に行ったな〜
今聞いても、この頃のキョンキョンはおもしろいんだろうな。
そういえば大ヒットした「あなたに会えてよかった」
はじめ聴いた時「なんかヘンテコな感じだなぁ」と思ってたら、その年のレコード大賞ポップス・ロック部門でその年唯一の「編曲賞」なんて地味な賞を受賞したのでした。
こういうのってなんかウレシカッタなぁ。
(調べてみたら「あなたに〜」は編曲賞のほかに作詞賞やゴールドディスク賞なんてちゃんとした賞も受賞してました。それにしても1991年の受賞はナカナカの顔ぶれですねぇ)
http://www.jacompa.or.jp/rekishi/s1959.htm