みんなそうなんだ

こんな人なのに


チューバの吉野さんが自身のブログに付いたコメントに対して、さらにコメントをしているのを見て思う。
吉野さんは「デキシーランド・ジャズ」について言っているのだが、曰く「演奏するのに楽器の技術よりはむしろスタイル等に関する知識の方が求められるから、「プロ」よりもアマチュアバンドの方が「味のある」演奏をする事がしばしばあります。」と。
で、それを読んで、俺は即座に「ちんどんとかに似てるな〜」と思った訳ですよ。後半の「プロより〜」って部分はおいといたとしても、あそこまで「スタイルに関する知識」を重んじてるジャンルもないと思う。(ところが「路上で演奏する」という形式だけを真似て「ちんどん」を名乗る素人の多いことな!)
ま、それはいいとして。
もう一度、吉野さんの文章を読み返してみて「ハッ!」となったんですね。
ご存知無い方もいると思うのですが、吉野さんは俺たちみたいな「チンピラミュージック」を演奏する楽隊にも積極的に参加してくれていますが、クラシックのオーケストラの首席チューバ奏者という、それこそ音大なんかに通ってる学生さんなんかからみると「雲の上」のような肩書きを持つ人でもある訳で。
そういった「狭き門」を潜り抜けて第一線で活躍する人の自信というか。
ようするに「演奏するのにスタイル等に関する知識はもちろんだけど、とにかく楽器の技術が求められるから、アマチュアに「プロ」が負けることは絶対無い、というかあってはならない」という世界で戦っている訳ですね。
う〜む、そうやって考えると俺のやってる事はなんなんだろう?
そういえば、ここのところ「上を見る」という事をあまりしていなかった気がする。どちらかというと「下の事ばかり気にしている」という状態。
これは「俺個人の活動」としてはどうなんだ?人の世話焼いてる場合じゃないよな。
危うく変なポジションに落ち着いて、満足してしまう所だった。
かといって、楽器の技術で勝負する世界にはなぁ。
で、よーく考えてみると結局俺が好きでやっている音楽ってのは全て「演奏するのに楽器の技術よりはむしろスタイル等に関する知識の方が求められる音楽」なんだよな。
これはデキシーに限らず「芸術音楽」以外の「ポピュラーミュージック」全てに言える事なんじゃないか?
って事は「プロよりもアマチュアバンドの方が「味のある」演奏をする事がしばしばあります。」ってなるのか〜
はて、どうしたものか。
きっと、クラシックの世界では素人が「プロ」においそれと「一緒にやらせて下さい」なんて事は言えないんだろうな。
それよりは、気軽に「やりましょう」って言ってもらえる音楽の方が「ショー」に会ってるかな。
もちろん、共有できるスタイルの知識があれば。