食は源

bousisensei2007-11-26


7時過ぎに起きて、東京駅に向かう。
世間は連休明けで、4日ぶりの通勤ラッシュに若干戸惑いを見せるサラリーマンやOLさん、学生どもが乗り降りにモタつくのか、電車が大幅に遅れる。
ギリギリに予定の新幹線にスベリ込むと、こちらも超満員!あやうく座れない所だったぞ。
JRで新大阪〜大阪、阪急で梅田〜十三と乗り継ぎ、本日の会場「宝湯」に13時を少しまわった頃到着。
その後、リハやらなんやらをして、夕方に直前の準備をしなきゃいけないリーダーの三原君を残して、十三駅前の呑み屋に繰り出す。
ここが安くて雰囲気も実に良い店であったのだ。
「コロ」こそ無かったものの、いかにも「オーサカ」なツマミ各種。
で、こういう時「食の話」をしていると、必ず関西人は「ワシらはお好み焼き・焼きそばで飯を食う」という話をする。
10年・20年前ならいざ知らず、今更「え〜っ?」って話でもないのに、必ず。
ここで、昔から「不思議だなぁ」と思うのは、関西人は「お好み焼き・焼きそばで飯を食う」という事を、ヨソの人間に「ありえん」「信じられん」と思って欲しそうなのね。
けっして自分達の食文化を卑下してるワケではなく、むしろ「誇り」に思ってるぐらいなのに「お好み&ライス」のスタイルにヨソ者が賛同すると、ちょっと残念そうなのは何故だ?
特に俺なんかは名古屋の出身だから、十分に「ありえる」スタイルなのだ。
名古屋だって「味噌煮込みうどん」でライスを食べる文化圏だ。(しかし、俺的には「味噌煮込み」は料理のカテゴリーとして「うどん」では無くて「味噌あじ鍋物」なので、十分ごはんのオカズとして成り立つのだ)
「お好み定食」「焼きそば定食」を出す店は名古屋にもあるし。
たしかに「炭水化物&炭水化物」ではあるけど、味わい的に「ソース味&白ゴハン」って全然おかしな組み合わせじゃ無いもん。
俺的には、むしろ関東の「立ち食いそば」の店なんかによくある「かけそば&カレーライス」の組み合わせの方が、ズーッと気持ち悪い。
カレーうどん」「カレー南蛮」は全然良いのだ。プラス「白ごはん」ってのも合うと思う。
でも「かけそば・もりそば&カレーライス」ってのはありえん。かなりアバンギャルドだと思うぞ。
って話を今日は関西人にしてみた。
関西的にも「それはありえん」そうです。
でも、俺としてはどっちもどっち。
「単品で」という考えは無いのか?と思ってしまう。
そうやって考えると、今でこそソコソコに浸透してるけど「セット物文化」って名古屋はあまり特徴が無いような気がする。
ひとつひとつの、いわゆる「名古屋メシ」と呼ばれているものはトンデモナイ特徴があるけど。
実はこう見えて俺は案外「食」に対して、特に「組み合わせ」に関しては「保守的」だ。
オーソドックスな、いわゆる「王道」が好きだし、あまり冒険もしない。
考えようによっては、作る音楽にも共通してる部分があるように思えるフシもある。
なるほど、そういう事だったか。