「細々と」それは零細

bousisensei2007-11-28


以前、ここで書いた(2007-11-06 - うさぎのえさ)雑誌でのコラムの連載がスタートしました。
ギターやベースなど各種「楽器名」プラス「マガジン」の月刊誌を沢山出してる事でお馴染みのリットーミュージック社が3カ月に一回発行している「サックス&ブラスマガジン」という雑誌です。
季刊誌での2分の1ページと、ちょっと「細々」としたスタートですが、今までも雑誌などには何度も「記事」として取り上げてもらっていた物の、ちゃんと自分で文章が書ける、俺的には立派な「大手出版社雑誌での連載デビュー」なんで、結構「うれしい話」なんですね。それこそ自分のバンドでDVDを出したのと同じぐらい。
とは言っても、編集者と打ち合わせたり、第一回目が掲載された今でも「なにを書いたら良いのだ」というコラムの方向性が迷走してます。
とりあえず、連載を始めるに当たって「ほかの人はどんなことを書いているのか?」と、この手のいわゆる「楽器本」を片っ端からチェックしてみたのですが・・・
思いのほかコラムが少ない。
たしかに、以前同じような雑誌での連載コラムの可能性を打診したら「ウチでは難しい」みたいな事言われた事もあったもんな〜
でも、今回はちゃんと先方から依頼されての話だし「楽器本にコラムが少ない」ってのは、ようするに「需要が少ない」って事。楽器や技術の「How to モノ」のコーナーなんかより、う〜んと無責任で良いって事かなぁ・・・
って事にしよう。
ところで、こういった「メディアへの露出」については賛否色々あると思うんですが、特に音楽関係では否定的な人も多いですね。
それが楽器のクリニック関係以外のコラムやエッセイだとなおさら。
たしかに「ミュージシャンの本分」では無いのかも知れん。
でも、以前にある雑誌に掲載されたインタビューを見てこんなブログでの反応を書いてくれた人がいて(http://blog.so-net.ne.jp/wootan/2007-08-19
書いてくれてるのはホンの数行だけど「見た」じゃなくて、確かに「読んで」「感じて」くれたって事だよね。
こういった人達が先ず「鬼頭哲の考えてる事」に興味を持ってくれて、もしかしたらライブ会場に足を運んだり、音楽を聴いてくれたりっていうのは、とてもウレシイ事だし、有意義な事だと思うんだがな、俺は。
いくら「ミュージシャンは音がすべて」と言ったところで、その入り口までたどり着いてもらわない事には仕方ないもんな。
そういう目的で「ミクシィ」のような「ソーシャルネットワークサービス」や「マイスペース」のようなサービスを利用してる人も多いと思う。
今は、それが誰にでも手軽で簡単に出来る時代。利用しない手はないもんね。
それに比べると「雑誌での連載」って俺もずいぶん「古臭い事」に燃えてるなぁ。
でも「誰にでも手軽に情報が発信できる時代」だからこそ、他人と違うやり方「俺ならでは」って事の価値も上がるんじゃないか。
たとえば、俺はトンデモナク「字が下手」でワープロが登場して以来ますます文字を書かなくなり、当然さらに下手になり漢字も忘れ・・・それでも全く問題無く他人と文面でのやりとりが出来てるワケですよ。
でも、パソコンでのメール全盛の今だからこそ、キレイな手紙がちゃんと書けたらカッコイイだろうな、とか思うもん。
そういうのに「今更」とか「古臭い」とか無いもんね。
ま、そんなワケでね。
「俺にしかできないこと」の新たな一面を開拓して、自分の活動のフィールドを広げて行くって意味でも。
乞うご期待、是非手に取ってご覧下さい。