「メンドウ」を持ち込むな

bousisensei2007-12-13


ずいぶん前に「ピンポ〜ン」とやってくる来訪者に「ロクな目に会った事が無い」という内容の日記を書いた。(2007-04-07 - うさぎのえさ
考えてみれば当然の事で「俺の部屋」という場所に何の前触れもなく「アカの他人」が闖入してくるのだ。
迷惑に決まっている。
で、今日も夕方「ピンポ〜ン」とやってきた。
最初、シカトしていたんだが結構シツコイ。「ピンポ〜ン」が鳴り続けてるうちは結局こちらも手が止まってしまうので、根負けして玄関に出た。
「読売新聞です」(書いてやる)
あ〜やっぱりね、という感じで「結構です」とドアを閉めようとすると
「新聞とって下さいって話じゃないんです」と。
え?
となると「じゃあ何だ?」って思うじゃん。
で、話を聞いてみると「お金はいらないから3ヶ月新聞を入れさせてくれ」と。
「そんな上手い話あるわけ無いじゃん!」と普通思うよね、俺もそう思うし。
で、このヨミウリのおじさんも当然どこでもそう思われてるらしく、こちらの警戒心を解く為にスゴーク丁寧に説明してくれるワケですよ。
ようするに、キャンペーンかなんかで新聞の契約をたくさん取って来るとおじさん達は「報奨金」が出るらしい。
で、その「報奨金」の額が何人かの3か月分の購読料をカブって自腹を切っても惜しく無いみたいなんですな。
3ヶ月経ったら販売店に断ってもらっても構わないと言うし、絶対お金を取らないという念書まで書いて、どうも「裏は無いな」という話し振り。
というのも、この勧誘員のおじさんは販売店とは別ルートで来ているみたいで「販売店の新聞の部数を伸ばそう」なんて事は頭に無く「自分が報奨金をもらう」という事の為「だけ」に一生懸命なのがわかるのだ。
そういう人の方が信用できる。
と、いうわけで3ヶ月新聞を入れさせてあげる事にした。俺には何の損もないし、自腹まで切るという自分に正直なこのおじさんに協力してあげたくなったのだ。
一応表面上は「正式な契約」と同じと言う事で写真にあるような大量の洗剤とサラダ油の詰め合わせ、さらにお米やお酒がもらえる券まで置いていってくれた。
最後におじさんは「後ほど販売店から監査の者が来ますけど、ご本人が契約したとお伝えしてください」と言い残して帰っていった。
30分ぐらいして、販売店の人が来たので、おじさんに言われた通りの受け答えをした。
そこで販売店の人は「ご契約ありがとうございました」と帰って言ったのだ。
色んな物もらったし、明日から新聞が来るし(読売だけど)ウレシイな、と思っていたら、電話が鳴った。
「バレちゃいまして・・・」
さっきの勧誘のおじさんだ。契約は「無かった事」にしなければいけないから、これからさっきもらった洗剤やら何やらを引き上げに来る、と。
俺は一瞬、ここから「ゴリ押し」で「新聞とってくれ」って話になるのかとイヤーな予感がしたんだけど、おじさんは来るなり荷物を引き上げてションボリと帰って行った。
その姿があまりにも気の毒で「なんかスイマセンねー」と声をかけずにはいられなかった。
と、話はここで終わるのだけど・・・
俺は猛烈に腹が立っているぞ。
なんだったんだ?この約1時間の出来事は?
いったい誰に得があるんだ?こんな事して。
「報奨金」をもらえるおじさんも俺もハッピーだし、現に新聞購読者が1件増えたから販売店としても良いのではないのか?
厳密に言えば「不正に対して支払われる報奨金」というのを防いだという事かもしれないけど。
そんな事はお前らの話じゃねぇか!
「バレた」ってどういう事だ?監査員とのやりとりに特に手落ちは無かったと思うんだけど、見抜いたという事か。
監査員もそういった「不正」を見つけると何かもらえるのか?
「そうまでして」も報奨金が欲しかったおじさんと「そうまでして」報奨金を払わずに済まそうとする販売店
後に残ったのは突然「出会わなくても良い面倒」に巻き込まれて「腹を立てている客」つまり俺だ。
結局、契約をしなかったんだから「客」とは言えないかも知れないけど、ソートー読売新聞の印象は悪くなったぞ。
つまり、この先「客」になることは絶対ありえないという事。
とにかく、非常に気分を害しましたよ、読売新聞。