ゲームから教わった

bousisensei2008-04-09


最近はさすがにやってなかったけど、ゲームボーイ版のソフトを持っているので、時々思い出したようにやったりする「ドラゴンクエスト3」ですが、一番最初にファミコン・バージョンで発売されたのは1988年だったんですね〜
20年前ですよ!
で、そのドラクエの3以降のシリーズでしばしば登場する、冒険の終盤で主人公の「勇者」が手に入いれる非売品の武器に「もろはのつるぎ」ってのがあるんですね。
結構、経験値を上げていても、モンスターとの闘いに苦労する終盤戦で手に入る「もろはのつるぎ」は魅力的です。
まず、「非売品の武器」ってだけで魅力があるし(その頃には腐るほど金を持ってるので買える範囲の武器は全て装備しているから)その上攻撃力もかなり高いという事で、最初手に入れたときは「うわ!やった」となるのです。
で、調子に乗ってモンスターをズバッ!ズバッ!っと斬りつけると、そのたびにザシュッ!ザシュッ!っと変な音がして自分のHP(エネルギーみたいなものです)がどんどん減っているのに「ハッ!」と気付くのです。
実はコレ「与えたダメージの約1/4のダメージを自分も受ける」という「呪いの武器」でもあるのです。
つまり「もろはのつるぎ」という名前の通り、ことわざ(?)なんかで言う
「諸刃の剣」と同じなんですね。
(初めて聞いたって人は調べなさい→http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E8%AB%B8%E5%88%83%E3%81%AE%E5%89%A3&enc=UTF-8&stype=0&dtype=0
もちろん、俺も最初はそんな言葉を知らなかったから、すっかり強くなった気がして景気良くモンスターを倒しつつ、自分もドンドン傷ついていったのです。
で、何が言いたいか?ってハナシ。
わざわざ「ドラクエ」の事を持ち出して。
ようするに、昨日ここで書いて俺が「う〜ん」ってなっていたのはそういう事ではないか?という事よ。
人に向かって何かを言う時。
「おまえはさぁ」って言う時って、必ず「じゃあ俺はどうなんだ?」っていうのが付いてまわるのだ
けっして「言いっ放し」では済まされないと思うんだな。
だから、躊躇してしまうんだろう。
でも、俺に限らず人間って常に「諸刃の剣」を振り回しながら生きているんじゃないだろうか?
どういう立場どうしの付き合いであっても、自分が何かを言う場合「なんのリスクも無い」というのはありえないんじゃないだろうか?
そうやって考えるとですよ。
時と場合にもよるだろうけど「自分が言われてイヤな事は人に言わない」じゃなくてですね。
「自分が言われてイヤな事は相手にも利く」って考えもアリかな?と。
はじめから「諸刃の剣」だとわかってる訳ですから。
相手を斬ってはじめて己に降りかかってくる責任を知る、じゃなくて、自分の責任を踏まえた上でズバッ!と斬りかかれば良いのかも知れないですね。
そうすれば「遠慮」から来る「言葉を選ぶ」という行為には、さほど迷いがなくなるのかも知れませんね。
結局、人に向かって「当たり障りの無い事を言う」っていうのは相手を思いやって言っているのではなくて、自分に降りかかってくる責任を回避しようとしているだけなのかもしれません。
一見「優しさ」にみえる接し方も、単なる「事なかれ主義」というか「親身になっていない行為」だとしたら。
それは良くないんじゃないか、とも思うのです。
「諸刃の剣」と似たような意味合いで、それでいてまったく逆の考え方が「肉を切らせて骨を断つ」(http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E8%82%89%E3%82%92%E5%88%87%E3%82%89%E3%81%9B%E3%81%A6%E9%AA%A8%E3%82%92%E6%96%AD%E3%81%A4&enc=UTF-8&stype=0&dtype=0)ってやつだと思うんだけど、前者は「相手に与える効果より自分に降りかかってくるリスクを考えろ」って話で、後者は「自分がリスクを負ってでも相手に効果を与えよ」って「攻め」の姿勢を言い表してると思うんですよ。
だったら、後者だよなぁ。
このハナシたぶん続きます。