パンパカパーン!


ジャジャーン!

おめでとう!いなちゅう!

言うまでもなく「いなちゅう」こと稲垣路子は2005年から我が鬼頭ブラスにも参加してくれているトランペッターであり、コンクール前の大切な時期でもある10月に行なわれた名古屋公演はもちろん、1次と2次予選の合間という大変なスケジュールだった先日の江古田バディーのライブにもちゃんと出てくれたのです。
いや〜良かったー!
で、もう他人事じゃないようにウレシイんですけど、もう一等賞取ったから言いたいです。
もちろん、いなちゅうは立派な音大を出て、普段はバリバリのクラシックのプレイヤーとして活躍していて、コンクールの課題曲もクラシックの曲なんですけど・・・
練習室で楽譜とにらめっこしてる人より、現場に出ていろんな音楽やってる人の方が強いんじゃ!
うおー猛烈にウレシイぞー!
まぁ、コンクールについては先日こんな事を書いたばかりでなんですが・・・(2008-11-15 - うさぎのえさ)
これはあくまでコンクールで賞をとっていない人が「ダメ」ではない、という事が言いたいのであって、コンクールで賞を取るのはスゴイ事だと思います。
それに「全ての音楽家がそこに出場しているわけでは無いから」という書き方もしていますが、同じ方向を目指しているなら、話は別。
エントリーもしないで「俺が出たら優勝だけどな」なんて言っても、まったく説得力ないですから。
まぁ、ようするに「音楽にはいろんな頂点がある」という事が言いたかったわけでありまして。
だから、その頂点に立ったというのは、掛け値無しにスゴイのです。
でも、いなちゅうの何がスゴイかっていうと「コンクールに出よう」と思った事だと思います。
だって、別に出なくてもいいんだもん。
受験のように「受からないと学校に行けない」とかゲームのボスキャラみたいに「倒さないと前へ進めない」という質のものではないのです。
すでに、ラッパで問題無く仕事をしていて・・・どちらかというと「出たけどダメだった」場合のリスクの方が大きいとおもうのです。
で、こういったコンクールは200人とか300人がエントリーするわけで、圧倒的に「出たけどダメだった」な人の方が多いわけですよ。
学生さんならまだしも、すでにプロでやってる人なら「出たがらない」のが当然でしょう?
そこを一念発起して、もちろん普段の仕事にも役立つだろうけど、また別の努力をいっぱいして、コンクールに出て・・・
それだけで、十分スゴイと思うけど、さらに一位!
なんでしょう?もう感動ですね。
作り物のドラマなんかがどれだけ感動させようとしても、かなわないと思います!
で、俺を感動させてくれるスバラシイ仲間ってのは、こういった音楽の専門家だけか?というと、けっしてそういうわけでは無く。
鬼頭ブラスでアルトホルンを吹いてる「Qちゃん」こと小島弓枝ですが、彼女はバンド内に他にも何人かいる「二足のワラジ組」でして。
普段はフツーのお勤めをしているのですね。
で、少し前に「社会保険労務士」の試験に合格したのです。
これ、えらく難しい試験らしいじゃないですか?
彼女も昨年はダメだったのかな?で、今年晴れて合格と。
別に彼女も、どうしても必要で受けたわけじゃないはずです。
今までやってた仕事で何か有利になるとか、全然関係無いはずです。
それでも、1回で諦めないでもう1年って・・・
いや、これも十分にスゴイでしょう。
もちろん、いなちゅうにしてもQちゃんにしても、結果が伴ってるわけですから、そこをホメれば良いのかもしれませんけど。
それに、よくある「そこに至るまでの努力」をあまり美談として話すのは好きじゃないんですよね。
だから、それよりも何よりも「やってみよう!」と思った所が一番スゴイ!と、言いたいのです。
ある程度年を重ねて落ち着いて、リスクを気にして「現状維持」とか「守り」に入ってしまう人が多い世の中で、実に立派な「攻め」の姿勢。
で、そんな「攻め」の気持ちを持ったメンバーが鬼頭ブラスに居てくれるってのは、とっても頼もしいし、誇らしいのです。