もぐら電車

bousisensei2009-01-03

さて、鬼頭ブラス今年第一弾つうか昨年末から作り始めた新曲は「地下鉄」がテーマです。
これまでも「乗り物大好き鬼頭ブラス」(っていうか、あくまでも俺ですけど)は列車・飛行機・船・バス・ロケットなどいろんな物に乗って来ましたが(一番多いのは徒歩ですけど)ついに景色の見えない地下鉄に・・・
「ネタ切れ」といってしまえば、そうなんですけど、考えようによっては実に馴染みのある乗り物なのです。
それを、今まで温存していたとも言えるのです。(温存してたものを出すってのはようするに・・・なんですけどね)
実家のある名古屋に住んでいた頃、それこそ中学・高校時代は毎日通学で使っていたし、これまで乗ったのを思い出せるだけでも、札幌・東京・京都・大阪・神戸・博多・ニューヨーク・モスクワ・ロンドン・ブダペスト・ケルン・ウイーン・・・ぐらいか?
あと、厳密に言えば地下鉄とは言えないのかもしれないけど、フランクフルトやチューリッヒなど飛行場から乗った電車は大抵地下のホームからの出発でした。
で、地下鉄は何が楽しいかっていうと「移りゆく景色の無さ」というか・・・
ようするに乗ってる事自体はさほど楽しくないのですが、乗る→移動する→降りる、そんで地上に上がった時の「おぉっ!」っていう「いきなり感」
ものすごい都会からいきなりド田舎とか、脈絡のなさっていうか「物語」としては、かなり「なんでもあり」の「ソコとソコつなげちゃう?」みたいな。
このナッシン・グラデーションな感じは、結構スリルのある冒険という気もするのです。
そう、俺が地下鉄からイメージするのは「スリル」なのかなぁ?
エスカレーターでドンドン地下に潜って行くスリル。
自分が旅行者として訪れた街でも、圧倒的に多い「その地で生活している人」と一緒になるスリル。
う〜ん、スリルっていうよりも、ただワクワクしてるだけか?
でも、なんかちょっとヤバそうな雰囲気もあったりするし。
路線バスのように、向かっている方向や景色が見えないからこそ、地下鉄で自由にいろんな場所に行けるようになると「この街にも慣れたなぁ」と思えたり。
多分これは、生まれ育った生活圏に地下鉄が無かった人はより強く感じるのかも知れないんだけど、やっぱりこれって、なにか「怖いものを克服した」っていう意識があるのではないですかね?
う〜ん、走ってる場所はモチロンだけど、深いね地下鉄!
考えれば考えるほど、俺結構地下鉄好きじゃん。
SubwayとかMoleとかいろんな言い方があるけど、意外とロンドンなんかのTubeって言い方が好きです。
風情の無い感じ。
けっして乗る事そのものに旅情を感じるんじゃなくて、場所と場所をつないでいる「管」ってのがイメージですね〜