な、なるほど!

bousisensei2009-01-24

南青山「月見ル君想フ」(毎度書いてますが、なんて名前の店だ)で渋さ知らズ
今日は先日ここで話題にした「プレイズ栗Q」の曲をサウンドチェックの時に少しリハーサルしたのですね。
で、この前17日のリハの時、複雑な(それほどでも無いと思うんだけど)譜面を心配した川口さんがあまりにもテンパっていたので、わかりやすい譜面を作る事を買って出て、それを持って行ったのです。
(本日も以下「どうでも良し」です)
川口さんは何を心配していたかと言うと、ダカーポやらコーダなんかでジャンプする譜面はキケンだ、と。
いや、まぁたしかに初見では多少戸惑うかもしれないけど・・・
しかし、そこは「渋さ」だから一理あるか、と頭からケツまでストレートでツルっと読める「優しく丁寧な」譜面をフィナーレで打ち出して持って行ったのです。
さすがに、あんまり長くなるのもナンなんで、繰り返す部分にはリピートマークをつけて。
で、やってみました。
そしたら、ある曲のド頭でテーマを2コーラスってのがあったのですが、いきなり大半のみなさんリピート・スルー!
ズルー、ドテー
(あくまでも「ズルッ!ドテッ!」みたいに勢いよくズッコケルじゃない感じです)
うお〜、曲がはじまってしばらくのちょっと譜面に対しての集中力が散漫になった時(演奏に熱が入ってという意味ですね)ならいざ知らズ。
いきなりですかいな〜
っつうか、川口さんの心配に大いに納得!
そして「リピートぐらいなら」という俺の甘さを反省!
いや、しかし・・・
いろいろ考えちゃったんですけど。
もちろん、譜面が読める事がエライとは思いませんし、どちらかと言えば、いつも何にも見ないで何時間もの演奏をクリエイトしていく方がナンボかスゴイ!と思ってますけど・・・
世の中には「譜面アレルギー」とか「難しい」と思ってる人もいるけど、読めた方が絶対楽!
それに「難しい」と思うかもしれないけど、たとえば複雑に聴こえるストラヴィンスキーのシンフォニーだって書き表せる、単純な「音楽の共通言語」じゃないですか。
現に、今日だって「譜面を読む事」を必要とされた訳ですし。(とは言っても、クラシックなんかで必要とされる「読み取る」みたいなレベルじゃなくて、ホント単純に音符を追っかけるだけですけど)
つまり、というかここで「つまり」なんて接続が来るのもナンですが「譜面なんか読めなくてもなんとでもなる世界はある」という結論に落ち着くのですな。
っつーか、どんだけアーティキュレーションが細かく書き込まれた譜面であっても、それを見ながら演奏するってのは「台本を読みながら芝居をするようなもの」であって、テレビや映画でそんな役者さんを見る事は絶対ありえないわけで。
音楽ではわりと「譜面台を立てて」ってのが当たり前なんだけど、こっちの方が不思議っつう気もしてくるわけで・・・
要は「譜面は読めるに越した事は無い」けど「譜面に頼ってはいけない」という事ですかね。「譜面さえあれば」ってのは間違いと。
たしかにクラシックのように、譜面を忠実に演奏するスタイルの音楽もありますが、たとえ台本を忠実に再現する芝居であっても役者さんはちゃんと覚えて舞台に上がるしなー
ま、この辺りは東京中低域の水谷さんも言ってる事で、俺も圧倒的に暗譜派なんだった。
そうやって考えると「譜面が読める・読めない」の話とはちょっと違ってくるんだけど「譜面ってなんでしょうね〜」
と、自分がやってる事がアホ臭くもなってくるのです。
でも、やっぱり一度に大勢の人に伝えるって意味では楽譜は有効な手段であると思ってヨシにするしかないっすかね。
あ〜なんかヘンな話になっちゃった。