KABB! go north! 番外編

おたのしみです

さて、ここからは単なる個人旅行の話です。
普通バンドのツアーなんかだとメンバー全員で往復の格安航空チケットを利用する場合がほとんどで、到着した空港からまた帰るというのが恒例なんですが、今回は片道ずつで日程も帰る空港も好きなように個人でアレンジできる。
非常にヤラシー話ですが他人が交通費を出してくれて観光ができちゃうのです!
う〜ん、もっとみんなにもこれが「すごいチャンス」ってのを強調するべきだったかなぁ〜?ホトンドのメンバーはそのまま帰っちゃったけどなんかもったいないよな〜(みんな忙しいのか)
というわけで1日余分に残って「なかなか行けそうでいけない」旭川辺りに行って、そのまま旭川空港から飛ぶというプランを考えたのです。
<6月13日>
とりあえず、みんなと別れてキコキコ商店を出たとこからの続き。

14:40札幌発の「いしかりライナー」で終着の岩見沢まで。そこから普通列車に乗り換えて旭川に17:11着。
もう、北海道滞在も5日目になるのでさすがに新鮮味はないけど、大好きな列車移動からの車窓はまた違った味わいがありますね〜2時間30分ほど興奮しっぱなし!
ホントはこの間、山の様に写真を撮ったんだけどキモチ悪い人みたいになるんで、載せません。
旭川に着いたら17時過ぎとは思えない日差しで、とりあえず荷物を預けて散歩しまくる。そこら中に「あ!知ってる」「ここも聞いたことある!」ってラーメン屋があって、興奮しっぱなし。
   

ただ・・・昨日の晩、今朝とラーメン喰ってて。さすがに・・・
というわけで、一応「おすすめ」みたいな店は聞いてあったんで、いろいろ行って様子をうかがったんだけど・・・日曜日で軒並み定休か早仕舞い!う〜む・・・
で、歩いたね。とにかく歩いたね1時間以上。隅から隅まで、横丁や路地も。
そしたら、ちょっと前にここで話題にした(2010-06-05 - うさぎのえさ

え〜!こんなところで「ぶたくん」に会えるとは!

で、なかなか「これは!」という店を見つけられず、とうとう暗くなってきて・・・さらに店じまいをするとこも増えてきて。「これは本格的にヤバイ!」と思いながらも慎重に路地を覗き込みながら歩いてたら、奥の方に「よさ気」な明かりが・・・
で、もう「オノレの嗅覚を信じよう!」と飛び込んだ店が

第14弾 旭川「炭や」

炭や - 旭川/ホルモン [食べログ]
帰ってきて調べたら「旭川 塩ホルモン」で検索するとトップに出てくるような有名店だったみたいだけど、自分で発見できたのはウレシイ!
まず、ガラッと扉を空けて、店内が煙でモウモウ!「いいんじゃないの?!」
で、「どうだったのよ?」って話なんですけど・・・メチャメチャ美味かった!ちょっとビックリするぐらい!
え〜っと、最近東京なんかでも焼肉屋さんで「塩」のメニューが結構豊富ですけど、たいてい「塩ダレ」みたいなのがかかってますよね?俺、あれキライなんです。ふつうのタレよりむしろクドイ!「塩味」っていうより「化学調味料味」
だから、よく塩味で食べたい時は「なんにも味付けナシで持ってきて」って頼んで自分でテーブルの塩ふってます。
で、まぁここも「そういうのだったらイヤだなぁ」と思いつつも「旭川塩ホルモン持って来いや!」の心境でデフォルトで頼んだのですよ。
そしたら、もう「鮮度がいい」とひと目でわかるピンク色のホルモンがそのままドーン!
見ると、うっすら塩とコショウが。わりと「塩多め」が好きな俺としては「これはいくらなんでも」と思ったけど、とにかく「とりあえず」と一切れ焼いて喰って・・・その絶妙さに脱帽!完璧に俺好み。
よく「味が無いのと味が薄いのは違う!」とここでも書いてますけど「なんでこれだけで?」と思うぐらい深い味。
ただ、非常に残念なことに1人前300円の塩ホルモン、量が多すぎる!
最初にメニューを見たときに、あつかってる内臓の部位の多さで「絶対この店、大丈夫!デキル店」と思ったほど、食べてみたい部位がいっぱいあったのに、塩ホルモンだけで満腹!
高橋くんとか「たのもしいヤツ」と一緒にまた絶対来たいなぁ〜

で、お腹もいっぱいになったし疲れてたんで、セイコーマートで安いフランスワイン(400円!)一本買って、帰って寝た!
う〜ん、何日もみんなと一緒に騒いでたからホッとするより、ちょっと寂しいぞ。
<6月14日>
10時近くまで寝たか?スッカリ腹もこなれていたんで「さぁ、ラーメンだ!」
さて、ここで考えました。初めての本場での旭川ラーメン。基準が全然わからんのです。
旭川ラーメン - Wikipedia
ガイドブックやネットでオススメの店に行ったところで「これですか、そうなんですか」となるのではないか?
と来たら、どうするかっていうと「やっぱり本場はちがうわ!」と思える店に行けば良い。
てなわけで・・・

第15弾 旭川「梅光軒」

http://restaurant.gourmet.yahoo.co.jp/0000117675/
ここは名古屋にも支店があって(梅光軒 (ばいこうけん) - 池下/ラーメン [食べログ])住んでたころはほぼ毎週通ってました(昔の日記でよく話題にしてます)と、いうぐらい気にいってた味なわけですから「本店はどうなのよ?」という話です。

都合よく「ハーフ」というのがあったので、それを注文してみました。
ほ〜う!
全然、違いますねぇ〜名古屋とは。改めて思い出してみると名古屋の店は「札幌ラーメン」に近かったような気がします。もっと脂も味も濃かった。
本店はちょっと「拍子抜け」するぐらいあっさりしてます。でもシッカリ味はあるしギトギトしてるわけではないのに「脂」が感じられます。
うまーい!

さて、ラーメン喰って〜満足して〜もう一軒ぐらい余裕で行けるんだけどヤメてー!
ここからが、今回の「旭川行き」のメインイベントです。

もう、散々っぱら「THE北海道」の風景を堪能してるようですが、まだ、もっと絵葉書みたいな「ベタベタなTHE北海道」を見ておきたかったのです。
何もかも出し切って、空っぽになって疲れた身体には最高なんじゃないかな?と。
と、いうわけで旭川から富良野線ディーゼル1両編成に乗って美瑛へ。
ま、説明はいらんか。



写真じゃ伝わらねー!
で、「うわ〜」と感激していたのですが、ふと「どこかで見たような」「なんだか懐かしいような」景色に思えてきたのです、う〜ん?どこだっけ。

「あ!」と気付いたのは05年の渋さ欧州旅で10日ほど滞在したスイスの「インズ」って街で。街の裏手から湖のある隣町まで2時間ぐらい散歩したんだけど、その時の風景に良く似てる!
「なんかな〜」と色々思い出してしまいました。あれから5年ですか。
この5年で格段に飛躍したKABB!のひとつの旅の終わりを迎えるにはあまりにもピッタリな景色を選んでしまったなぁ。
で、ふたたびディーゼルワンマンカーで旭川に戻って「やっぱり最後は」ラーメンでしょう!

第16弾 旭川「蜂屋」

http://restaurant.gourmet.yahoo.co.jp/0000120258/
ここは以前「横浜ラーメン博物館」に入ってた有名店で、その頃に2度ほど食べた店。
それから、俺の兄貴が長らく北海道に住んでたんだけど、いろんなとこにドライブに行って喰った中で「一番印象的だった」みたいな事も言ってたなぁ。
まぁ、とにかく「独特」です。スープの表面を覆う「焦がしラード」の強烈なインパクト!旭川がどうとかじゃなくて間違いなく世界中ここでしか食べられない味。

未だもって、この店が「旭川を代表して」みたいなニュアンスで横浜ラー博に行ったことが謎!
で、本店の味ですけど。以前、横浜で食べた時はラードが「焦げ臭すぎない?」と、ちょっとチグハグな印象を受けたのですが、スープとよくマッチしてて「なるほどね」という感じで、これはクセになる!
ラー博は卒業して、今は東京・神楽坂に店を出してるみたいだから、たまに行こうかなぁ〜
良いシメでした!

これは余談ですが、旭川に本店があって全国的に一番有名なラーメン屋は「山頭火」でしょう。多少は「本店はどうなんだ?」とも思ったんですが。
あの全国展開っぷりがやっぱりね〜・・・あれですね「つぼ八」とかと一緒。みんな一回ぐらいは行ったことあるのに「北海道が本店だったの?」みたいな。

実際「え!山頭火って旭川だったの?」って今知った人もいるんじゃないですか?「へ〜じゃあ俺、旭川ラーメン喰ったことあるじゃん!」みたいな。
一応、店の前まで行ってみましたが、ここが「全国の総本山」とは思えないほどヒッソリと、誰からも見向きもされないような(お客さんいなかったし)寂しい感じでした。
あるよねー「全国展開してる地元の人は絶対行かない本店」って。
あ!全然忘れてたんだけど、ハンドルネームとかを「帽子先生」にする前「山頭鬼」にしてた事があったんだ!で、「山頭火」の看板みたいに逆に書いて「鬼頭山」ってしたり・・・超どーでもいいクダラナイ話でした!

ま、そんなわけで時間切れとなったので駅前からバスに乗って旭川空港へ。
相変わらず貸し出しの「頼りないケース」に悪態をつきつつ、チェックインを済ませ、お別れのサッポロクラシックを呑み。
「さぁ、早く帰ってワールドカップ見るぞ!」と飛行機に乗ったのでした。
サンキュー北海道!

(このシリーズ完結でーす!)