超美味しん坊

え〜っと、昨日までの2日間「いかに牛次郎ビッグ錠がデタラメか」みたいな話を書きましたけど・・・
「中学生が本職の料理人より料理の知識があるわけない」とかね。
で、その中で「その点、美味しんぼは〜」みたいな書き方もしましたけど・・・
「そうでもない」わけでして。
特にまだ初期の「山岡さんの口が横向きに開いてた頃」は「そんな馬鹿な!」ってエピソードもたくさんあったわけです。
        
        (横向きに開いてた頃の山岡)
まぁ、これは以前にも書いた話だったかもしれませんけど・・・
今でこそ「チャーハンはごはんがパラパラしてる」というのが「当たり前」の世の中になっています。
お店はモチロン、家庭で作るチャーハンだって。
でも「美味しんぼ」で、そういった話が掲載される前は・・・少なくとも俺はこのまんがで「パラパラチャーハンの作り方」を知ったと思います。今から20年近く前の話。
美味しんぼ」の社会に与えた影響って良くも悪くも絶大で、チャーハンに限らず「本物の○○は」みたいな料理に関する知識をこのまんがで知ったって日本人は多いと思います(ホントに「本物」かどうかは別として)
読者はそれでいいとして。
この「チャーハン」の巻で「そんな馬鹿な!」と思う点。
★山岡が中華のコックにチャーハンの作り方を教える
一応、というかまんがの初回から山岡が「食に高い知識がある」という設定にはなっているし「スーパーくいしん坊」のように中学生なんてことはないんだけど・・・たかだか新聞記者!
料理の苦手な初心者ならともかく、本職のコック・・・たしかにこの時代、お店で食べるチャーハンにはベタベタしたものもあったから「本職のコック」といえどもってケースも「ない」とは言えませんので百歩譲るとして。
で、なぜ山岡が本職のコック相手にチャーハンの作り方を教えることになったか?というと。
★お店の拡張資金を得る為の華僑による試験に不合格になったため
それこそ、これから「自分の店を構えようとしてる」ではなくて「店が繁盛してるから広くしよう」という「すでに美味しい料理を作ってるであろう」コックです。
「華僑」つまり日本にいる中国人のコミュニティーから資金を得ようとするぐらいですから、コック自身も本場中国の料理人です。
う〜む、それが新聞記者に劣るとは・・・
さらに一番「そんな馬鹿な!」と思う点。
★試験官の中には長年そのコックを雇っていた人がいる
え〜っと、まんがには「周大人」という大金持ちで食通の華僑の人が出てくるんですけど、元々そこの「お抱え」みたいに働いてたコックさんなわけです。
この「チャーハンも作れないコック」は。
ね?オカシイでしょ?
「食通の下で何年も働いてたコック」ですよ?
ありえないでしょ?
「なにを今更」じゃないですか?試験するまでもないぐらい「技量」はわかってるハズじゃあ・・・
(ちなみにこの巻の「あらすじ」はコチラ→http://oishimbo.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=10040101
ずっと以前に友人と「ギャグまんがとしての美味しんぼ」という話をしたことがあったのですが・・・まぁ、それならいいか。
たしかに口が横に開いてちゃあ「かりあげくん」みたいだもんなぁ〜「説得力ゼロ」
   

で、まぁあんまり関係ないんですけど「ギャグまんがとしての美味しんぼ」的なコラムを発見したんで・・・俺は声を上げて笑ってしまいましたけど。
岩井の本棚 | コラム | まんだらけ
何度かにわたって「美味しんぼ」関係の話を取り上げてますんでお暇なら全部読むといいかと。
それから2日前に書いた「味平」の事もかなり詳しく書かれてました!
「マンガにでてくる食べ物」 第43回 最凶の料理人・カレー将軍鼻田香作 - 岩井の本棚 - まんだらけ コラム

さて、あっという間に2月も終了ですね。
いい加減、このシリーズ終わります。