目から色々


某美術館で開催されてる企画展「谷川俊太郎と絵本の仲間たち」というのに行ってきまして。
まぁ、主たる目的は「絵本の仲間」のひとりに大好きな和田誠さんが加わっていた、というのがあるのですが。
で、谷川さんの詩と共に数々の絵本の原画なんかが展示されてたわけです。
その中にですね、谷川さんと和田さんが組んだ「がいこつ」という絵本があって・・・
この作品、実は知らなかったんですけど。
というわけで、初めて読んだわけですね。
いや、もう目から色んなものが落ちました。
ある意味「こども向け」という絵本の中でシンプルにつづられた力強くも優しい言葉。
ちょっと、感激してボーっとしてしまった。
これまで、ここで「死生観」みたいなことについてしょっちゅう書いたりもしていましたが。
それは、やっぱり「死」に対する得体の知れない「恐れ」だとか。それが誰にも平等に必ずやってくるということに対する「諦め」だとか。
そういったものが根底にあったんだなぁ、と改めて思い知ったというか。
もちろん「恐れ」や「諦め」がなくなることは無いんだろうけど。
とにかく「こういう考え方は素敵だなぁ」と思ったわけです。
本の帯にもあるように「だれかをほんとにすきになったら、こわいものはなにもない」
まだ、そこまで思い切れない部分もあるけど、もし自分が余命宣告なんかされた時に「諦め」ではない気持ちになれたらいいだろうなぁ〜と。
で、まぁ比べるのも全くオコガマシイ話ではありますが。
ここ数年、俺も歌詞を書くようになって。
谷川さんの数々の詩を以前より興味深く読むようになっていた自分もオモシロいなぁ、と思ったりしたのでした。
(これまで谷川さんって「マザーグース」のイメージが強くて「言葉遊び」的なオモシロミはあったけど、特別「好きだ」ってほどじゃなかったのです。しかし今日はヤラれました)
今までは「曲ありき」で、そこに当てはめるような歌詞を作ることが多かったけど。
来年はもっと「言葉が先」みたいなこともやってみようかな、と。