「汚し屋」ズルイ!

解禁

録音はしたけど長らく情報の「口止め」をされていたNHKEテレ」のお正月特番「大人のピタゴラスイッチ」の放送が昨日と今日でした。(というわけでスタジオで撮った写真もようやく使えるわけです)

普段は「栗コーダーカルテット」が音楽を勤める番組ですけど「大人の」というタイトルがついて「いつもとは違う雰囲気で」ということなのか渋さ知らズと合体した「渋栗オーケストラ」の名義での録音だったわけですけど・・・「渋栗」といえば。
数年前「譜面関係」で結構「タイヘンな思い」をしたアレですね。

もちろん「渋さ」に求められている「いつもとは違う雰囲気で」ってのはみなさん大体想像がつくと思うんですけど。
一応、オカタイ「NHKの番組」ですから、あまりメチャクチャでデタラメというわけにはいきませんで。

まぁ、この手の録音はなんでもそうなんですけど、とりあえず「押さえ」というテイクを録るとこからはじめるわけです。
わりと譜面をカチッと演奏する感じで。
今回結構大人数での録音で管楽器だけでもフルート×1アルトサックス×3テナーサックス×3バリトンサックス×2トランペット×2トロンボーン×2チューバ×1
打楽器も持ち替えなんかしながら4人とか。

テレビで見て「そんなに大勢だったの?」って思うでしょうけど、そうなんですよ。
で、ですね。とりあえず「押さえ」が録れたら「もうちょっと渋さらしい感じで・・・」というリクエストがディレクターさんから来るわけですよ。
するとですね、先ほどの「押さえ」の時はわりとオトナシク・・・というか「ほとんど吹かなくていい」みたいに言われてた人達が俄然目を輝かす、という。
「そんなに大勢?」の秘密はここにあり!
「汚し屋」の本領発揮です!
で、何テイクか録っては「もっとやっちゃってください!」とか「もう少し押さえて・・・」(とある現場では「もう少しお酒の抜けた感じで」なんてリクエストが入ったことも)なんてやりながら「崩して演奏する人」と「キチンと演奏する人」の配分というか「比率」みたいな事を決めていくわけですね。
で、この「役回り」に関しては大体「この人がやる」ってのは暗黙で決まってるのです。
で、俺の場合は「崩して演奏する人」と「キチンと演奏する人」の比率が完全に10:0にでもならない限り「キチン」なんですよね〜
これはもちろん「適材適所」ってのもあるし、俺は全然「それでいい」と思ってるし、むしろそっちの方がウレシイ・・・ってのはあるんだけど。
やっぱテレビなんかでオンエアされたの聴くと「ビャーッ!」とか「ブギャー!」って音がクローズアップされてる感があるもんね〜
「俺、居るか?」ぐらい。
「オイシイよなぁ、汚し屋は」って。
で、まぁこれは関係ないんだけど、以前2chなんかで「今は休んでるけど戻ってきて欲しいメンバー」みたいなニュアンスで書かれる人って、たいてい「ブギャー!」の人で俺とか「イラネ」なんて書かれてましたからね。
気にするどころか「わかってねーなー」ぐらいに思ってるんですけど。
「汚し屋」ズルイ!