日本は好景気になったのか?

虚構ですよ


「The Shape of Jazz to Come -New Jazz 2006-」というオールナイトのクラブイベントに渋さ知らズで。
会場となった新木場の「ageHa @ STUDIO COAST」はいわゆる「ベイエリアのデカバコ」ってやつでクラブっていっても渋谷なんかにある狭いクラブではないのである。
出演は他に菊池雅章さんや菊池成孔さんのグループ。海外からもジョシュア・レッドマンのグループやDJのジャイルス・ピーターソンなど。
で、場所もそうなんだけどイベント自体や運営してる人がなんとも「バブリー」な雰囲気なのだ。
挨拶に来た主催者は「今時?」って感じのスーツにネクタイ。入場料も8000円!VIPルームに至っては20000円!
たしかにそうそうたる顔ぶれの皆さんもいるとは言え、高すぎるだろ〜?
しかし「誰が来るんだ?」と思っていたら、すごく入ってるではないか。それも結構若い人が多いのな。
これってアレか?事前の派手目な宣伝で露出度をアピールして、招待券ばら撒いて、「こんなに盛り上がりました」って後追いの記事を色んなトコに載せてもらって…っていうヤツか?
で、いかにも「新しいシーン盛り上がってます」みたいなものを演出して、さらにスポンサーから金引っ張ってくるってヤツか?
だとすれば、すべて納得がいく。ターゲットとしているのはお金を払って観に来るお客さんではなくて、スポンサーになってくれそうな企業のおじさん。その人達がちょっと名前ぐらい聞いた事のあるジャズの人の中で、どちらかというと「わかりにくい音楽」をやってる人を集めて「若い人にはこういうのがウケるんだ」と思わせるマジック。「乗り遅れたらマズイ」と思わせるマジック。
渋さだって「日本より海外での評価が高い」みたいな書き方をしているのを見たら「日本でブレイクする前に」ってツバ付けたくなるだろうよ。
「実体の無い虚構」ってまさに「バブル」って事じゃないか。
そんなインチキ臭いニオイがプンプンしてましたね。
もちろん、我がバンドにもCDを出してくれてる某レーベルのお偉いさんがご挨拶に。今まで一度だってライブに来た事なんてなかったのに。まぁ騙されて「結構すごいバンドなんだ」って思ってくれりゃ幸いですけど。
出順もトップだったし、なんとも居心地も悪かったので、トッパライのギャラを握り締めてさっさと新木場駅の居酒屋にみんなで移動。
金目鯛焼き150円、スジ煮込み300円。ガツンと呑んでも一人1000円。
現実はそんなもんだ、日本はまだまだ不景気なんだよな?