俺のナツメロ

いつも気にかけてる訳じゃないけど、フとした時に思い出して「聴きたいな〜」とか、偶然耳にして「そうそう、好きなんだよな〜」と思う音楽ってたくさんある。
そんな中のひとつ「LOOK」って日本のバンドのハナシを。
1985年のデビューで「バンド」といってもいわゆる歌謡曲フィールドのグループとして、当時流行っていた「チェッカーズ」や「サリー」といった「サックスの入った」グループのひとつってのが最初雑誌か何かで見た時の印象だった。
俺は当時17歳で、もちろんサックスを吹いてたからかもしれない。
ところがデビュー曲「シャイニンオン君が哀しい」を聴いてちょっとビックリした。「チェッカーズ」なんかの明るい「アメリカングラフィティー的」（ミスタードーナツ的とも言うか？）サックスとは随分印象が違った。今聴くと上手かないんだけど、歌ってるんだな〜
アルバムも買って、結構聴いたなぁ。
で、そんな事はすっかり忘れていたんだけど、15年前ぐらいに会社の人とカラオケに行く機会があって。
その時、部下の（といっても同い年）ハラマキ君が「シャイニンオン〜」を入れたんだな。「なかなかシブイ選曲だなぁ」と関心しつつ、聴いてみたら思わずブっ飛んだ！
彼の歌唱力もさる事ながら、
「こんなにスゴイ曲だったのか」と。
素人のカラオケ聴いて鳥肌が立ったのは後にも先にもコレ一回キリ。
それ以来、結構この曲が頭の中に浮かぶ事がある。
で、なんで今日「LOOK」のハナシかっていうと、メンバーだったサックスのチープ広石さんがちょっと前にLOOK時代の曲をセルフカバーしたアルバムを出したって記事を雑誌で読んだので。もちろん「シャイニンオン〜」もやってる。
当時の歌謡曲の中でも抜群にメロディアスだったLOOKの曲を歌心たっぷりにサックスでカバーしてるって、ちょっと聴いてみたいじゃないか。
ついでにYouTubeで検索してみたら、結構あるなぁ〜
この時代にしては珍しく「ビデオクリップ」をちゃんと作っていたんだね。
でも、「ザ・ベストテン」のショートバージョンが秀逸！
http://www.youtube.com/watch?v=ogLOwfI-tvw
間違いなく全ての歌謡曲の中で「ドラマチック部門」なら、いちにを争うほどの名曲！これ、歌が上手い人じゃないと絶対歌えないよね。
久しぶりに鳥肌が立ちましたよ！
大余談ですが、ロンブーの淳を初めて見た時「スゴイ似てる！」と思った。顔そのものというより、多分骨格が似てるのか声とか発声の仕方がそっくり。
これ見るとやっぱり似てる！
http://www.youtube.com/watch?v=Es-jaWiaTJ8&mode=related&search=
しっかし「80年代歌謡ムード」といえど、今見るとみんなカッコ悪いですねぇ。チープさんなんか完璧にウドちゃんじゃん！
曲は実に「LOOKらしい」というか何度も繰り返されるサビのメロディーが印象に残る良い曲ですね。
それから、チープさんのレコ発プロモーションもありました。
http://www.youtube.com/watch?v=i5CmI20FNuI&mode=related&search=
フラジオでピッチが下がるのは22年前と変わらずですが、ガッツで歌いきるところも相変わらずで頭が下がりますね〜リズムもヨレヨレだしな〜
「この人上手いんですか？」とかヤボな事は聞かない。
「上手なサックス」はたくさんいるけどさ。
みんながコピーしたり、影響を与えるサックス吹きもいっぱいいるけどさ。
「真似できない」っつうか「真似する意味が無い」ってのはカッコイイ！
「好きだけど自分でやろうとは思わない」ってのも目指したいトコロではあるんですよね。
「お手本音楽」なんてのは実にツマランもんですよ。