無い袖は振れない

bousisensei2007-10-19


さて、来週火曜日23日に本番が迫ってきた鬼頭哲ブラスバンドのコンサート「散歩と冒険」
いつも、ギリギリまで悩む事のひとつに「セットリストを作る」
ようするに「曲順を決める」というのがあるんですね。これだけは数ある「コンサートの準備」の中で誰かに手伝ってもらったりとか出来ない俺の仕事なんですよ。
なるべく目新しくて、コンサートのタイトルやテーマにそった選曲というのを、レパートリーの中からチョイスしていく、という実に単純な作業なんですが、これが意外と難しかったりもします。
元々「オープニングにピッタリ」とか「終盤に盛り上がる」とか、実際に演奏する「ポジション」を念頭に置いて作った曲もたくさんあるし、そうでない曲も何度か演奏するうちに「定位置」みたいな座りの良い順番ってのが自然と出来てくる。
特にDVDみたいな「作品」を作ってしまうと「あれがベストの曲順」って気がしてくるし。
そういうのを全部一度ブッ壊して「なるべく目新しく」を目指して組み直していく訳です、「散歩と冒険ねぇ〜」とか言いながら。
しかしですよ、所詮「アリ物」で並べ替えたところで、そんなに「見違えるほど」は変わり様が無いのです。もちろん今回のコンサートでは昨年以来の新曲も何曲か加わるので、その分の変化はありますけどね。
ついでに言ってしまえば、レパートリーもずいぶん増えて、当然「一回のコンサートで全部はできっこない」ぐらいにオリジナル曲も増えまして。でも「これは外せないなぁ」って曲は何曲かあって、結局「いつもとあまり変わらない」になってしまいがちに。
じゃあ、どうするか。たとえば昨年のコンサート「十月の絶唱」の時は「初ホール公演」という事で「ちょっと今までと違った導入から入る曲を作ろう」って「クールでとっつきにくい」っていうバンドのイメージと間逆な「ダイク」っていう曲をオープニングナンバーとして新たに作って、そこから徐々にいつものレパートリーで「キャッチーな路線」に持って行くと。
で、当然「ダイク」はそういう目的で作った曲だから「あの時だけ」の使い捨てになってしまう。ってのは、単に「曲を作る人」の俺としては、実に「もったいないなぁ」と思うんだけど・・・
やっぱり「そういう曲」でもない限りは「いつもと一緒」になっちゃうんだよな〜!と思う「コンサートを作る人」の俺が本番間際になると必ず現れるのだ。
と、言う訳で、結局今回も新しく作る事にしました、今更だけど。
メンバーのみんな「新曲はヤラン」って言ったのにスマン。
最近「ギリギリ新曲」ばかりだけど、もう慣れたよね?初見でも楽勝だと思うから安心してくれ。
会場にお越しのお客様も、遅刻して来ないように。導入部には気使ってますから、俺。