ホッ

bousisensei2008-01-11


自分のバンドの為に好き勝手な曲を作って「わーい」ってやってんのと違って、人から頼まれて曲作るのは・・・
え〜っとなんだろう。(ちょっと言葉選びに慎重になるね)
まぁ、とにかく相手から「良いですよ」と言ってもらうまでは、未だにソワソワしますね。
もちろん、みなさんがやってる全ての仕事って、よくよく考えるとそういう手順なんだろうけど。
ただ、こと「曲作り」の場合ってのは相手の注文ってのがずいぶん「抽象的」だったりするわけですね。
「何々みたいに」といった場合。
相手はこの場合、何を持って「何々」を言おうとしてるか。
たとえば「カレーみたいなモノが食べたい」と言う人が「煮込み料理」みたいなものを期待しているか、それとも「ごはんもの」を期待してるか。
前者の場合であれば、シチューなんかでもいい訳ですが、後者の場合だと「全然違う」となる。というワケですね。
もちろん、ストレートに「カレーライス」を出せば一番問題なく、楽なんですが、カレーひとつ取っても「好み」は千差万別。「ちょっと違うんだよね」って事にもなりかねない。
「カレーって言ったじゃないですか」なんてのは通用しない。
そういった場合、最悪なのが「作り直し」いわゆる「ボツ」ですね。
「せっかく作ったのにー」と心の中では大声で叫びたくなります。まぁ、自分なりに気に入ってる場合は自分のバンド用にするっていう作戦を取ったり。
まぁ、最近は「俺に頼む」ってのが、ある程度「どういう風になるか」ってのがわかって注文する人も多いので、こういった事はほとんど無くなって来ましたけど。
ただ「ほぼオッケーです」という返事をもらった場合でも「ココと、それからココと・・・」ってな具合で変更を求められる事も。
こういった場合、こちらとしては「何々みたい」から「何々」のエッセンスをなるべく汲み取った上で「いかに違うもの」「俺テイストを加えたもの」にしようと努力したにもかかわらず、限りなく元の「何々」に近いものになってしまう場合もあって、ガックリする事も。
「これは俺じゃなくてもいいだろー?」みたいな。
ま、そんなワケで、問題なく「採用」の返事がもらえると、心から「ホッ」とする訳です。
こんな時に「なんだ、手応えないな」とか「拍子抜けするな」なんて絶対思いません。心から「あ〜良かった」と思う訳です。
本来、自分自身の「自信」から「創造」されるべき「曲作り」の作業を「これで良いのだろうか」と思いながらずーっとやってる事からの開放ですよ。
今日も新曲が通って「ウレシカッタ」というハナシでした。