いかに普段何も考えていないかという事

bousisensei2008-03-06


もう何年も普段、日常語として日本語を使っている訳ですが「だいたい」意味はわかった上で使っているハズです。
似ている言葉を使い分けたり、全然違う言葉を同じような意味合いで使ったりと、その都度瞬時に言葉選びをしながら会話を組み立てて行っているワケですが、日本語以外の外来語と照らし合わせてみると意外な事に気付く事もあったり。
ま、これは単純に「雰囲気で外来語を使ってることが多い」という「いい加減」な所から来てるんだと思いますけど。
ようするに外来語を使うときって、言葉本来の意味より「イメージ」で使ってる事が普段多いんじゃないか、という事です。少なくとも俺はそう。
たとえば「インスタント」って言葉。
ラーメンとかコーヒーって言葉が後に続く「即席」って意味合いで普段使ってる言葉ですが、俺の中では「忙しい時に便利」とかって良いイメージより「代用品」っていうどちらかというとネガティブな印象があるんですね。
「インスタントかよ」って。
で、この「即席」って言葉を今度は逆に辞書で調べてみると、普段パッと思いつく「instant」と一緒に「impromptu」とか「improvised」って言葉が出てくるのですが・・・
これが、なんとも意外と言うか不思議な感じがするのですね。
普段「インスタント」と同じぐらいの頻度で使ってる「インプロ」って言葉が頭の中で咄嗟につながらない。
普段使いの日本語訳は、かたや「即席」かたや「即興」。
どちらも「即」という文字を使ってる事に改めて気付くというか。今まで「ほぼ同じ言葉」などと思った事が無かった訳です。
それは「なんでか」っていうと、俺にとって演奏とかダンスって言葉が後に続く「即興」って言葉がネガティブなイメージでは無いからなんだと思います。
もちろん「即席」「即興」をそれぞれ国語辞典で調べれば、違う意味で出てくるから「ほぼ同じ言葉」っていうのも正確ではないのですが。
それでも「即席演説」なんて、ものすごく間に合わせの「いい加減」なイメージの言葉も英訳すると「Improvisation speech」って出てきたりするのですね。明らかにそこは「instant」だろう?って思うんですが。俺の中のイメージでは。
で、いろいろ見てたら、俺がネガティブに捉えてる「即席」には「without preparation」ってのがピッタリなのかなぁ?「準備なしで」っていう。
しかし「即興演奏」だって楽譜を作ったり、リハーサルをしたりって「準備」はしない訳だし。う〜ん・・・
それぞれ母国語で使っている人にとって、微妙なニュアンスの違いっていうのは問題なく使い分けられているんだろうけど、普段なにげなく使ってる外来語を置き換えようとした時のマジックというか。
マジックというか「なにも考えていなかった」という事ですかね。
おそらく、これは言葉に限った話じゃなくて「普段なにげなくやってる事」全てに当てはまる事なのかも知れませんね。改めて聞かれると答えられないとか。
なんだか良くわからない話になってしまったけど、ひとつ気付いた事が。
「即席」ネガティブ「即興」ポジティブ、みたいな書き方をしたし、即席にも「インスタント」と「インプロ」の両方が当てはまる事はわかったんだけど・・・
「即興ラーメン」
って「のれん」出してる店があったら、ちょっとヤだなー
店名が「橋」で、主人が関西弁だったりして。