全然ダメじゃん

bousisensei2008-06-28


ずーっと前にここで西荻窪にスゴク気に入ってるラーメン屋があるって話を書きましたね。
カウンター6〜7席の小さな店。
味も「今流行の」ってのからはかけ離れた、至ってシンプルな「東京ラーメン」
熱烈なファンも多く、狭い店だから時には表で待つ事もあるけど「ラーメンランキング」なんかに登場するような店では無いのです。
元々、この店の事を知ったのは「すすめ!パイレーツ」の江口寿史さんが雑誌「イブニング」だったかのリレー企画で描いてるのを見てなんだけど、その時に「是非行ってみたいなぁ」と思ったのです。
で、行ってみて何より店主の「仕事振り」に驚いた。
どちらかと言うとラーメン屋って「ワイルド」を売りにさえしているような店が多いと思う。
「コワモテ」の大将がテレビや雑誌でエラソーな事言ったり、威勢の良い店員が絶叫してたり。
この店の店主はとにかく「丁寧」なのです。
カウンターごしに見ていると「具材」なんか、その都度切ってる。
冷蔵庫から紙に包まれたチャーシュウを出して「俺の分だけ」切る。
ちくわも「俺の分だけ」切る。
ワンタンメンを注文すると、紙に包まれた皮を出して来て、ボールに作ってある餡をその場で包んでくれるのだ。
で、その全ての手際の良い事!
それから、特に東京に出てくるまで「ラーメンの海苔」って重要視した事が無かった。
むしろ「別に」「いるか?」ぐらい。
実際、いろんな店に食べに行っても「そういうもんだから」ってテキトーに「とりあえず乗せときました」みたいなラーメン屋って多い。
ところが、この店は違いますよ。
「香り」が実に良い。
おそらく結構「良い海苔」使ってるんでしょうね。
たいていのラーメンの海苔って、汁に浸かってクタクタになることはあっても頑固に定型をとどめてるけど、ここのは溶けちゃいますから。
香りも強くて、時にはスープに影響を及ぼす事があるから、好みは別れるかもしれないけど、俺的にはアリ。というか「海苔の是非」まで考えるような店ってあんまりないよね。

で、スッキリとしたシンプルな醤油ラーメンは、店主のキビキビとした仕事振りもあいまって、ひとくちスープをすするだけで、なんとも「背筋が伸びるような」味わいなのですねぇ。
けっして「かたくるしい店」ではないのです。
無駄なおしゃべりはないけど、奥さんと二人で仲良くやってる小さな店です。
あ、それから塩味のタンメンもバツグンに美味い!
でも、はじめて行くことがあったら、せっかくなんで普通のラーメンかワンタンメンを注文して「俺の分だけ」を見て欲しいですねー
で、そんな大好きな店。
今まで気が付かなかったんだけど・・・

ガイーン!
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