まだまだです

bousisensei2009-05-11

普段、ここで「人それぞれ」という話を書いております。
その人の事を理解できる・できないは別として、とにかく「いろんな人がいる」という事自体は理解しようと。
ようするに「自分の意見を押し付けない」みたいな事なんですけどね。
結局、自分の意見を押し付けたところでお互い自分が正しいと思ってる場合は聞いてもらえないし、なにより俺自身も「押し付け」に対して「ケッ!」てなもんで・・・関わる事自体「徒労」に終わるケースがホトンドだから「あぁスルーしとけば良かった」ってホトホトむなしくなる事が多いのです。
だから「人それぞれ」ってのをわかって無い人は「相手にしない」
お互いを尊重してはじめての「人それぞれ」だと思うのです。
それでも、昨日の日曜日に「こんな人もいるんだ!」と少し吃驚する光景を目の当たりにしまして・・・
いわゆる「写真撮影会」というやつでしょうか?
カメラ雑誌とかカメラ店などが主催して、一般のアマチュアカメラマンなんかを対象に募集して開かれるそういった「会」の存在は知っていたのです。
モデルの女の子がいて、みたいな。
それが昨日、とある公園で開かれていたのですね。
で、ちょうど俺が通り抜けようと歩いていく方向と交差する形で移動していたのです。
ゾロゾロと。
なんか横切り辛い雰囲気を醸し出していたので、その行列をしばらくその場でやり過ごす事にしたのです。
みなさん首からは見るからに高級そうなバズーカ砲のようなレンズを付けたカメラを「もれなく」ぶら下げゾロゾロゾロゾロ・・・
ちょっと「え?」というぐらいの人数。
150人、いやもっとか?
で、見ていると15人ぐらいがひとグループになっていて、そこに一人ずつ女の子のモデルがいるのです。
野外での撮影という事もあってか、あくまで「健康的」な衣装で一般カメラマンの対象年齢に合わせてかそんなに「めちゃめちゃ若い」というわけでもなさそうな。
とにかく、そんなモデルの女の子が何人もいて、15人ほどのグループずつでゾロゾロと移動してるのです。
あ〜そうやって考えたら軽く200人以上はいたのかも知れないなぁ。
で、その大行列をなんとなく眺めていたのですが、ハッと異様な事に気づいたのです。
あまりにも静か。
誰一人として話をしていないのです。
一般公募の撮影会という事で、初対面の人がほとんどだとしても。少なくとも同じ趣味同士、自慢のカメラやら会話のキッカケみたいな事はいくらでもあるでしょうに。
モデルの女の子の近くを歩いてる人なら世間話でもしながらブラブラ歩くとかあるでしょうに。
まぁ、むしろモデルさんをお互いがけん制しあってるようにも見えましたが・・・
もしくは「思ったより歳のイッテル」モデルさんに不機嫌だったのか・・・
とにかく、誰一人として楽しそうじゃないのです。
300人近くいるであろう集団が。
もちろん、ガヤガヤとやかましいよりは迷惑でもなんでもないから良いっちゃあイイんですけど・・・
日曜のお昼、家族連れやカップルで賑わう公園での苦行のような行進はあまりにも強烈。
参加者の年齢的にはおそらく俺と同じぐらいから、結構な年配の方まで全員男性です。
なんとなく想像できると思うんだけど「ドレスコードがあるのか?」ぐらいみんな似たような服装です。
その中にポツポツと花が咲いているみたいにモデルさんがいるのが、また現実味がない。
天国に向かう行列を天使か妖精が先導してるみたい。
なんか、もう気になっちゃって。眺めていた行列の最後尾に着いていってみたのです。
ほどなくして、主催の方でしょうか?「ここらで」と池のほとりで合図をしたら、モデルがポーズをとって、全員がいっせいに「バッ!」とカメラを構えるという光景が何カ所かで。
それも当然無言です。
にっこりポーズをとるモデルさんに向けて何本ものバズーカ砲が向けられシャッターの音だけが・・・
撮った写真どうするんだろうなぁ。
全員で写真展やったりコンテストみたいな事すんのかなぁ。
ホトンドが誰に見せるでもない個人の楽しみなのかなぁ。
フィルムの時代ならまだしも、デジカメだと「現像に出す」ってワンクッションもないわけだし。
そもそも、カメラの性能を楽しんでるのであって撮った写真なんかたいして意味無いのかもなぁ。
音楽を聴かせたいじゃなくて、ただ楽器を触っていたいだけみたいな。
世の中にはいろんな人がいるんだなぁ。
別に誰にも迷惑をかけているわけではないし、本人達は楽しんでるんだろうし。
俺が知らないだけで、当たり前の事が普通に起こっていただけ。世間一般からしてみれば俺なんかの方がよっぽど変わってるのかもしれない。
きっと、ちゃんとしたお勤めをしていわゆる社会適地位だってあるのかもしれないけど・・・
コミュニケーションに「多少難があるのでは」というのは、誰が見ても思う事ではないだろかなぁ?
別にそれだって「悪い」とは思わない。
悪くはないけど、俺は自分の好きな事を「つまらなそうに」やる人があまり好きでは無い。
いろんな事に一生懸命になる人がいるのは当然としても、ハタから見ていて「あまり気分が良くない」事に全力を傾けるのも好きでは無い。
だから、ホントは今日の「強烈な集団」も見なければ良かったのだ。
で、たとえ見てしまっても「見なかった事」にして、こんな所に何も書かなければ良いのだ。
わざわざ、自分から近寄って「自分と違う」という理由だけで他人にとやかく言う。
俺自身もずいぶん「気分の悪い事」をしてる。