デコーディング

bousisensei2009-06-06

渋さ知らズのレコーディングを吉祥寺「GOKスタジオ」にて。
ずいぶん長い期間をかけて録音してるので(初回は4月半ば)ものすごくたくさんやってるような気もするんだけど、実質スタジオに足を運んだのは今日で4回目(オーバーダブなんかで個別に呼ばれた人もいるけど)
そうやって考えると「まぁ、普通か」という。
ただ、今回はいつもとちょっと違う部分もあって。
これまでCD化された渋さの録音は、どれもライブのように全員で「せーの」で録った、いわゆる「一発録り」だったのですね(多少のダビングはあるにせよ)
で、今回もリズムセクションなんかの基本は今まで通りに近いんだけど、最初から「ダビングを前提に」されていたのです。
となると、いつものライブのような「流動的」な部分と違った「構成」のような事が重要になってきて。
曲のサイズとかね、いわゆる「構成表」みたいなものをガイドに上からカブセていくという。
どういう流れで、そうなったのかはよく知らないんだけど、わりと不破さんはそういうの苦手なハズなんだけどなぁ。
で、そういう時にワタクシ非常に役に立つオトコなのであります。
というわけで、先日もすでに録音された音源を持ち帰ったり、今日もたった今録音された音源をプレイバックしたりとかして、わかりやすい構成表を作る役目をしたのです。
これから録音するベーシックトラックの為の構成表を新たに作ったりとか。
そういった、デコードというかエンコードのような作業って、メンドクサイんであまりやりたがる人はいない。
でも、絶対あったほうがスムーズに作業が進むんです!
それに、そういう中で「エンディングのコード進行ちょっと変えてみましょう」とか「コーラスはこことここに入れましょう」みたいなアレンジ的な提案も織り込めるという、結構オイシイ役回りでもあるのですね。
まぁ、長く活動しているバンドには必ず「あの頃が良かった」みたいな事を言うファンがいますけど。
モチロン、気持ちはわからんでもないです。
でも、リーダーである不破さん自身が今このメンバーで今やりたいことを常にやっているという。
デタラメさや毒っ気が少々抜けていても、それが「今の渋さ」と思って評価してもらえれば、と。
「好き・嫌い」はあるとしても「こんなの渋さじゃない」ってのは無いのです。