名古屋を

bousisensei2010-01-31

(ごく限られた)世の中的には「江ぐち最後の日」なわけですが。
一昨日に名古屋に来て以来、気になってネットで様子をうかがっていたんだけど「もう、これは話にならん」という状況みたいで・・・
急いで帰ったところで「食べられない」なんて悔しい思いをするのもナンなんで、あきらめました。
それに、今日は「レコーディングの打ち合わせ」という重要なミッションもあったし。
つくづく、我々は音源などといった形で「作品」が残せるってのはありがたいと思います。
たとえば「江ぐち」などの飲食店の場合。
60年という歴史のある「味」は今日でおしまいです。
なにも残せない。
もちろん、記憶や「思い出」という形で、関わった人の中に残るものはあります。
でも、今後「新たに」あの味を知るチャンスというのはないのです。
考えれば考えるほど寂しい話だし、自分がラーメン屋の主人という立場だったら、と考えると・・・
だからこそ「作品を残せる」という与えられた特権の意味を充分に理解して「良いものを作るぞ!」と気合も入るのです。
もちろん、それは「一期一会」のライブでも同じだし、こうやってブログに書いてる文章なんかも同じなんでしょうけど。
「これぐらいでいいや」って妥協のない、実りある打ち合わせを終えて、名古屋を後にしました。