それってどうよ?

みんな「変わらない」を喜びすぎ

名古屋からの車中はホントずーっと寝てました。
都内に入ってちょっと渋滞したとかで、一昨日の集合場所だった解散場所を離れたのは9時過ぎだったか?
で、電車で吉祥寺に戻って。
たっぷり睡眠はとってるはずなんだけど、倒れこむように寝ました。
裏の公園からメーデーの集会のコンサートやら演説なんかが爆音で聞こえて来るんですけど、全然平気!
いや〜疲れました。
なんとか16時前に起きて。
すんごいシンドイんですけど「やっぱり、行っとかなきゃ・・・」と本日新装オープンの「中華そば みたか」へ。
「夕方の部」開店の10分前にお店に到着したんだけど、思ったほどに行列も出来てなくすんなり入店。
で、席に着くなり「新店主」となったハシモトさんが「いつものやつで?」と。
今日オープンの店で「いつものやつ」ってなぁ〜それってどうよ?
で、前からハシモトさんは俺の事をボソッと「ボーシセンセー」と呼ぶんだけど・・・
今日なんか省略して「こちらのセンセーにビールとチャシューお皿ね!」と大声で「新部下」に・・・それもどうよ〜?
で、久しぶりの「気分」を味わって、久しぶりの「ラーメン」を・・・
これがまた「江ぐち」そのもの!
・・・しかし、それもどうよ〜?
たしかに「伝統を受け継ぐ」ってのは意味のあることだし。
そうは言ってもですよ、いくら「唯一無二」の「ここでしか食べられない味」だとしても。
「ラーメン」というカテゴリーの中で、けっして「スゴク美味しい」わけではないという・・・(誤解が無いように書いときますけど「俺は大好き」です)
何十年もその店で働いてきた人が「俺にはこれしかできねぇからよ」ってならわかるけど。
「若い料理人」として「それでいいの?」とも思うわけですね。
そりゃ「イチから自分で味を作って」よりも、すでにファンが多い味で店を始めた方が「確実」ではありますわな。
この店の「再開」に求められていることも「それ」なんだろうし。
しかしなぁ〜そんな「回顧的」なお客さんのリクエストに応えるだけがハシモトさんの目標で良いんでしょうか?
いや、俺の憶測の範囲でものを言ってますから、ハシモトさん自身が「江ぐち」を「世界一美味しいラーメン」だと思ってるなら、もちろんそれでも良いんですよ。
ちゃんと自分が「世界一美味しいラーメンを作ってる」と思ってるならば。
モチロン俺も「いちファン」としてはスゴクうれしいんですよ。
喰いながら「よかった!よかった!」と何度も心の中でつぶやきましたよ。
でも、自分の立場に置き換えてみて。
たとえば俺に「お師匠さん」みたいな人がいて。
お客さんに「君はあの人の真似をしてれば良いんだからね」「自分で考えた新しい事なんてする必要ないんだからね」って言われたら・・・う〜ん。
まぁ、いろいろ難しいとは思いますけど。
常連さんの中にはハシモトさんが働くよりずっと前から「江ぐち」に通ってた人も大勢いて「新しい味」なんてのがメニューに加わったりしたら「あーだこーだ」言う人もきっといると思うんですよ。
ことさら「先代の頃はこうだった」みたいな自分の通ってる「長さ」を強調したりとか。
そういうの絶対ヤメませんか?
たかだか「いちファン」がネットでいろいろ書いてただけで誰も出来なかった「あの場所であの味を復活させる」という事をやってのけたのはハシモトさんなわけですから。
変な「上下関係」みたいなものは無いにせよ、俺たちはそれを「食べさせてもらってる」ってのはあるわけで。
ツマンネー昔話ばっかする客には「ウチは江ぐちじゃねーんだ!」って怒鳴りつけるハシモトさんが見てみたい。
「中華そば みたか」は「江ぐちの味も楽しめるハシモトさんの店」になったらいいなーと思います。
通わないとね。