「なう」それぞれ

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人はみな誰しも「差し迫った案件」というのを抱えておりますわな。
「今、やらなきゃいけないこと」ってヤツ。
ただ、それが全て今自分が置かれてる状況と「リアルタイムで進行してるか?」っていうとそうじゃなくて。
たとえば「企画」をする人は、何ヶ月も先の事を考えるのが「今」なわけで。
それをリアルタイムで「実行」する人に引き継いだら、またドンドン先の事を考えるという。
バンドなんかでいうと、一番お客さんの目に触れる「演奏者」がリアルタイムの「実行する人」で。
とにかく、目の前のコンサートでよい演奏をすることだけを考えればよいのです。
演奏者がそこに集中できるように、何ヶ月も前から企画をしてる人がいて、実際コンサートが行われている時には、すでに「次のこと」を考えてる。
で、その日の演奏を録音した場合、今度は「CD制作部」みたいな部署が動き出す。
CD制作部にとっての「今」は演奏者にとって「過去」だから、もちろん「次」を考えるのが演奏者にとっての「今」であって、企画部は「次の次」を考えるのが・・・
まぁ、なんでも組織っていうのはこんな感じで「ひとつの物事」を「過去・現在・未来」みたいに、それぞれの部署が専門的に対処。「今、やらなきゃ」ってなってるのが「ウマくまわってる証拠」みたいなもんなんでしょうね。
しかし、これまた組織には各部署を統括する人ってのが必要なわけで。
来年の話と来月の話と来週の話と以前の録音の話が全部「どうしましょう?」「決めてください」と同時に持ちかけられるという。
遠くを見ていて、パッと手元を見ると「目が霞む」みたいな事ってありませんか?
一番リアルタイムで「自分がやるしかない」って「差し迫った案件」が難航すると焦るなぁ。