も〜

酸性の反対はアルカリ性なのだ

よく、会議みたいな場面で
「反対の意見がある方は挙手して発言してください」なんて事を言うと。
決まって「ハ〜イ!」と手を上げて。
「わたし賛成です!」って言う人がいる。
「人の話を聞け!」と言いたい。


と、まぁ「怒り」だけで終わってしまうのも大人気ないかと続けてみる。
この「片方の意見だけを聞く」というのは、なんだろう?「日本独特」なのか?らしいぞ。
多分、これは日本人の「国民性」みたいなものだな。
「空気を読む」みたいな。
数年前から流行ってる、この「空気を読む」という言葉はあまり好きじゃない。
というか、今の使われ方が好きじゃないのか。
元々は「状況を理解する」とか「場を察する」とか。
とにかく「ワビサビ」にも通ずるような「皆まで言うな」のような。
ようするに「相手を思いやる心」が基本にあっての事のハズなんだな。
ところが、今では「自分がどうウマく立ち振る舞えるか」という部分だけで「空気を読もう」とする。
これは大間違いだ。


で、話は戻るんだけど最初に書いた「反対の意見がある方は〜」の場合。
この提案をした議長は「おそらく反対意見の方が少ないだろうな」という所から来ているのではないだろうか。
日本人はしばしば「少数意見」だった場合「不満を飲み込む」という「空気の読み方」をする。
すなわち「せっかく、まとまりかかってるんだから、まぁいいか」みたいな。
これはあまりよくない。
そうは言っても、自分と違う意見が圧倒的多数だった場合、どれだけ「正しい」と思うことでも気後れして言えなくなるのもわからないでもない。
自分より目上だったり、キャリアがあったり、人望の厚い人が相手の場合なおさらだ。
だから議長はあえて少数意見「だけ」を聞くようにする。
それ以外の意見を「どちらでもいい」を含めたニュートラルな物として、発言をしやすくする為に。
発言した人も結果的にその意見が無効になったとして、納得までいかなくても多少スッキリはするわな。
もちろん、その話を聞いてみんなの考えが変わる場合だってあるし。
多数決で決めてしまってはいけないような議題の場合は、特に少数意見って重要。
会議なんかで熱心な説得で全員の意見を少数派がまとめたりってシビレルよね。


で、さらに続くんだけど、これもしばしば「正論」と「情」みたいな二択での「賛成・反対」という場面があったりする。
これは、どちらかが圧倒的多数意見であっても結果に「わだかまり」が残るのだ。
「正論派」は単純に納得が行かないだろうし「情派」は「あの人は心がないのか」と。
これは非常にメンドクサイ。でも、どっちかしかないんだよな。

だから「議長の話はちゃんと聞け!」と言いたい。
あ、やっぱ怒っちゃった。