やっぱり書いておかなくちゃ

また行くぞ!

以前からそうなんだけど、もはや日記でもなんでもないよな「うさぎのえさ」
この前、札幌で一晩に2回もラーメン喰ったって書いたけど、その話。
でも、非常に長くなってしまうので興味が無い人はトバして下さい。
はい、長くなりますよラーメンの話は!
まぁ、その前にワークショップが終わった後「札幌芸術の森」のスタッフのみなさんとの会食があったわけですが、手配してくれた会場は・・・
キリンビール園」!!!
メンバー一同、一瞬「え?」ってなりましたね〜可笑しかった。
聞けば、札幌にはキリンもアサヒも「ビール園」があるそうで、たしかに「サッポロビール園」は何度も行ってるので「地元名物で接待!」と張り切って案内されても「またか〜」なんですけどね。
だからって・・・この「ビミョーな変化球」には思わず大苦笑したわけです。
しかし、連れて行ってもらって納得。
キリンビール園アーバン」は他のビール園と違って「ススキノ」にあるんですね(他は全てタクシーなどに乗っていく「やや外れ」にある)
「2次会」みたいなところに流れていくには便利。
それに、ジンギスカンのお肉も「こっちの方が美味しいんじゃないか?」というほどでした。
で、それは「食べ放題」だったけどセーブして。
せっかく、便利な場所での開放だったので、2次会は遠慮してひとり「ラーメン!」と決め込んだわけです。
実は、前々から行ってみたい店があって。それはいわゆる「サッポロラーメン」ではなくて、北海道なんだけど「道東」と言われるエリアのラーメンだったんですね。
で、本店はすでに店をたたんでしまって、支店だけが残って札幌の地で営業してるという。
まぁ、ちょっと前にその「本店があった」という街に行ったので、食べてみたいなぁと思ったわけであります。
で、行ってみたら。四代目店主というのが考案したという、なんとも「札幌の地」に迎合したようなメニューの数々・・・「俺が食べたいのはそういうんじゃないんだよな〜」ということで、隅の方にポツンと書かれた「創業以来の味」みたいなシンプルな醤油ラーメンを注文したのですが・・・

う〜ん・・・イマイチ!そのエリアの別の店で食べた味と通じるところもあるので「なるほど」とは思うんだけど・・・これを激戦区のそれも「味噌王国」札幌で・・・とくれば「迎合」もするか。
案の定というか、帰ってきてからネットで調べたら「オススメ」は「こがし味噌ラーメン」だって。
う〜ん、う〜ん・・・そこまで「本店の味」を変えちゃうんだったら「遠軽」(あ、書いちゃった!)って名前を前面に出して商売するってどうなんだろう?
というわけで、別にここで満足すれば「一晩に2杯」などというバカなことはしなかったんですけど、なんとも収まりが付かなくなってしまった、というワケです。
で、「どうするかな〜?」と考えて。まぁ、素直に「札幌のラーメン喰っとくか」と。
ホテルのすぐ横に、ちょっと気になる店があって「芸森」のスタッフに聞いたら「美味しいですよ」って言ってたから「そこにするか」と、ススキノから時計台の方まで戻ったら・・・
店閉まってるし!
時間も遅くてホテル近辺で開いてる店探したら「味の時計台」しかない・・・まぁ、観光だと割り切ればそういう「ベタ」もありかなぁ〜とは思ったんだけど。
もう一度途中も探しながら15分歩いてススキノに戻る。もう執念ですね。
今回、なにも調べずに来たからホント「当てずっぽう」です。
で、風俗街のド真ん中の、どう考えても「ダメそうな」場所に、でも「良さ気」な店が。
開け放たれた入り口から中を覗いてみたら、どうみても「地元のおじちゃん」が4人テーブルを囲んで、ビールを呑まずに(ここ重要!)ラーメンをすすってる。
カウンターのお客さんも観光客ではない地元の人っぽい。カップルも女子もいない(場所柄か?)
で、厨房には「揃いの鉢巻」とかしてない。茶髪でもピアスでもない短髪のオニイチャンが3名。
見ると「湯きり」をカゴじゃなくて・・・なんて言うんですか?平たいザルのような道具でチャッチャカ器用にやってる。ヘンなパフォーマンスなし!
暖簾には「西山製麺」の文字!
「ここ大丈夫でしょう!」と迷わず入店、そして注文!
ラーメンを待つ間、店内を色々見渡したんだけど「俺の好きな店」の要素満載!期待大!
そして、やってきたラーメン!

「見て」「ひとくち食べて」・・・思わず「ハッハッハッ〜!」と声を出すぐらい。
ホントに「美味い!」ってもの喰ったり「スゴイ!」ってものを見たり聴いたりした時って「美味い!」とも「スゴイ!」とも言葉にならなくて、笑っちゃうことありますよね?
もう「これですよ、これ!」と言いたくなる様な。
ドンピシャ・どストライクの球が来て、見逃しちゃったんだけど納得して「いい球投げるなぁ」と相手を尊敬しちゃう感じ。
今まで食べた中では「味の三平」に近いかもしれない、そういうオーソドックス系。
流行ってる店とか話題になったり行列が出来る店みたいな強烈なインパクトはない。
でも、思うんですけど「最近の味」って、なんだか「モノマネ芸」みたいなもんだと思うんですよ。
「真似」そのものを悪いとは言いませんが。
たとえば「五木ひろし」とか「森進一」の本質は「歌がウマい人」だと思うのです。
でも、たいていの「モノマネ芸」って「形態模写」で、顔とか振りだけをクローズアップして、さらにそれを極端にデフォルメして・・・「最近の味」のインパクトってそれと同じような気がする。
もちろん、モノマネをする人は本質もわかっててリスペクトもしてるんだろうけど、それを見たお客さんに伝わるのは「森進一はおもしろい顔をして歌う人」って部分だけじゃないのかね〜?
「新しい味」を追求することは良いと思うし「最近の味」を出してる店だって「オーソドックスな味」踏まえた上で模索してるんだろうけど。
食べる側が「新しい味」ばかりをもてはやして「古くから変わらない味」を出し続ける店を「終わってる」というのはどうなんだろう?
昔ながらの「正統派」といえるような「サッポロラーメン」を喰いながら大いに考えてしまったワケです。
東京に戻ってから調べたら、かなりの有名店だったみたいですけど「有名・無名」関係なくここを発見できてよかった!捨てたもんじゃないね、俺の嗅覚。
ただし「有名」といっても、いわゆる「ラーメン本」のランキングに入るような店ではありません。つまり「そういうこと」
なんでも「味噌ラーメン発祥の地」と言われる「味の三平」よりも前から営業してるそうで、だから開店当初は当然「味噌」というメニューはなく、ここでは「醤油」を食べるといいそうだ。
この前は「塩」喰ったからな、今度は「醤油」行ってみるか。
わかる人にはわかっちゃうと思うんだけど、せっかくだから店の名前は内緒です。