不思議な感覚

でも写真はラーメン

駅から家までの途中に古本屋があって、俺の好みに「どストライク」ではないにせよ結構「かたよった」品揃えがおもしろかったりする。店内の方は。
で、店頭には「どこにでもあるような」100円均一みたいなコーナーがあって・・・まぁ「どこにでも」とは書いたものの、一応「売りに来るお客さん」は店内と同じなわけで、それなりに「お!」と思うものがあったりするのですね、掘り出し物。
で、この店は「一冊100円三冊で200円」なんてウレシイことをやってくれちゃってる。
当然「お得感」があるから三冊買うわけで、ほぼ毎日通る道だから家に本が増える増える!
もちろん、いつもウマい具合に欲しい本が三冊あるわけじゃなくて、そうなると・・・「読みたくもない」とまで行かなくても「ホントに欲しいのは一冊であとの二冊は無理矢理」なんて選び方をしたり。
これが「お得」といえるかどうか?一冊だけ100円で買えばいいじゃないか。とも思うんだけど。
でも、最近「これはいい」と思ってる。
それでも他人からすれば充分「かたよってる」んだろうけど、前に比べると「喰わず嫌い」にも手を出してるから。
逆に「つまらなくても良いや」ぐらいに買った本がすごくおもしろいことだってよくある。
で、これもよくある話なんだけど、初めて読む作家さんの本には「知ってる人」が良く出てくる。
厳密に言えば「知り合いに似た人」なんだけど。
これ、なんか不思議。
自分が好きでよく読んでる作家さんの本ではあまりこういうことがなかったのに。
これはどういうことなんだろう?
自分が好きで何冊も読んでる作家さんの場合は「文体」なんかもわかってて、それがあくまで「作り話」の登場人物だと感じるからだろうか。
自分が入り込む事が出来ない「知り合い」の感情の描写だからこそ、新鮮な「文体」で描かれる事でリアルに感じるということなんだろうか?
よくわかんないけど、おもしろい。
と同時に、自分が知らないところで自分より「知り合い」のことを「よく理解してる人がいた」みたいな、ちょっと寂しいような気分になるのも不思議だ。