宝島が消えた

うるさいんだよ

なんとなく「意味ありげ」なタイトルですが・・・「夢も希望も」みたいな。
別にそんな感傷的な意味ではなく「文字通り」なんですけどね。
え〜っと、吉祥寺のことちょっとでも知ってる人なら「あ〜ハイハイ!」ってわかるんじゃないか?と思うのですが、駅の南側「公園口」を降りたとこにあるバスが通る商店街。
ここに「リーチ麻雀ダッシュ」というお店があるんですけど、表のスピーカーで朝から晩まで宣伝を結構な音量で流しまくっているのです!
で、そのBGMに使われてるのがフュージョンバンド「T-スクエア」の「宝島」という曲で、ホント「もういいよ!」とウンザリするぐらい「その1曲だけ」を延々リピートしてるのです。

あ〜ダメだ!もう、このイントロ聴くだけで「こんにちは!リーチ麻雀ダッシュです」ってナレーションが頭の中に流れてくる〜
で、このたびの「節電」のおかげか、これがピタッと鳴り止んだというオハナシでした!
と、話はここで終わらず。
まぁ、「T-スクエア」も「宝島」って曲についても「あえて」良い悪いは言いませんが・・・
なぜか、この曲が「吹奏楽の定番曲」として中高生なんかに人気があって演奏会でよく取り上げられてるみたいなのです。
で、一応というか吹奏楽のアレンジではサンバのリズムをベースにしていて・・・これまで実際に演奏しているのも含めて何度か聴いたことがあるんですが「ことごとくスベッる!」
この「スベる」は、よくお笑い芸人が言うところの「スベる」ではなく・・・まぁ、実際見てもらうとわかるでしょう。

これなんか「まだマシ」な方だと思うんですが、リズムが前に前に「スベってる感じ」わかりますよね?
いや、ホント聴いてて気持ちが悪いぐらい。
で、これが端にも棒にもかからないような「ダメ吹奏楽部」ってのならいいんですけど。
この動画の高校はコンクールなんかで良い賞なんかもらっちゃう学校らしいのです。
それなりにシッカリした指導者なんかがいて・・・まぁ「コンクール常勝校」なんてのは必ずそういったもんみたいですが。
そういった指導者もポップスの曲、特に「リズム」に関しては・・・って、話なんですけどね。
まぁ、本家の「T-スクエア」の方もいい加減「ベタ〜ッ!」とした演奏ではあるんですが、それは置いといて。
吹奏楽バージョンのアレンジにも問題が無いとは言えないけど、シンコペーションのリズムの「ノリ」っちゅうか「合わせ方」「歌い方」なんて部分を聴いてると指導者に「サンバのリズム」に対する「引き出し」が無いんだろうなぁ〜と。
「イケてない吹奏楽ポップス」の極意を見たような気がします。
吹奏楽のポップスには「サンバ」以外にもいろんなリズムの要素をアレンジに取り入れた曲があるんだけど、その「元々の形」ってのを知らないんじゃ「イケイケ・ノリノリ」なんて絶対無理だもんなぁ。
で、話はさらに変わるのですが、今度KABB!のレパートリー「手ぶらでいこう(easy going!)」を高校生の吹奏楽部が演奏会で「やりたい!」と言ってくれまして、彼ら用に譜面を作ってます。
この曲もご他聞にもれず、リズムは「サンバ」をベースにしてるわけですが、やっぱりアレンジで一番苦労してるのはリズムがどうやったら「立つか?」ってトコなんですよね。
実はKABB!が普段やってる「手ぶら」の譜面には、そういった「リズムの工夫」みたいな事がされたないのです。ただ、パーカッションにサンバを熟知した人がいたり、管楽器も「ポップスの歌い方」みたいなことに長けてる人がいるから。
高校生にそのまま譜面を渡してもニュアンスが出せるか?っていうと・・・
それに、さっきの「宝島」を思い出してイヤ〜な予感。
というわけで、条件というか「演奏会でやってもいいよ、そのかわり・・・」
俺が実際演奏する部員のところに行ってリズムのワークショップをするっての。
ちょっと先ですけど、彼らの学校に行ってきます。
さぁ!果たして高校生が「イケイケ・ノリノリ」になるか?
さて、どうなりますやら。

予断ですが「宝島 吹奏楽」でいろいろ見てたら・・・

うむ〜この人数でこれはスゴイ。中学生なのにウマいではないか。
上に貼った高校生のよりスベってないしなぁ〜
指揮者のヒザを見くらべると「わかってらっしゃる!」って気がしますね。