カヨーキョク大好き!

実はリアルタイムではあまり見てません

タイトルの通りなんですけど、いわゆる「一昔前」の歌謡曲が好きです。
というか、今「歌謡曲」って言える曲ってあるかな〜?相変わらず「アイドル」と呼ばれる人たちが歌う「ヒット曲」ってのはあるんだけど・・・
まぁ、これは日本の家庭における「テレビ」のポジションの変化も大きいとは思うんですけどね。
昔は子供からお年寄りまで一緒に「うたばんぐみ」なんかを見る、だからちびっこもおじいちゃんもジュリーやピンクレディーを歌える、みたいな。
音楽の「構造」に関しても今みたいに細分化されて何かに特化してるってのがなくて、ひとつの曲にもいろんな要素がごちゃ混ぜになった・・・「ロック」とか「ソウル」と同じぐらいに「歌謡曲」としか言いようがないジャンルだったと思うんですね。
もう、世界中見渡しても日本にしかない音楽だと思うのです。
歌ってるアイドルも、今はすぐにアーティストみたいな立ち居地になりたがるけど、裏方に職人的な仕掛け人がいてって感じで良かったんだと思います(そういった意味ではモー娘。やAKBは悪かないな、とも)
なんかね〜そういった「お茶の間で愛される国民的ヒット曲」ってのは、もう生まれないのかもなー
ま、時代は変わるんで「それはそれ」だとも思いますけど。
それでも、俺が生まれた頃から70年代80年代の「ヒット曲」には今聴いても「いいよね」ってのが多いと思います。
そんな中で「これはスゴイな」と大好きな曲。

「てんこ盛り」な歌詞と同じぐらい曲も「これでもか!」ってぐらい詰め込まれてる。
なにより、展開がここまで豪華な曲もちょっと珍しい。
「四部構成の歌謡曲」なんてめったにないでしょう?
で、俺的に「ツボ」で笑っちゃうのは「お引越し〜」で始まる二部目の展開に「ババババーッ!」と持っていって・・・その4小節後にまた「ババババーッ!」
これな〜ものすごい「やられちゃった感」!っていうか「それやっちゃうの?感」!もう絶対できない!やりたいけどな〜誰が聞いても「パクッたでしょ?」って思うだろうなー
それから「まず歌詞ありき」だったろうから、まったく不自然さは感じないんだけど8小節単位で進んで行く所に2小節の付け足しがあったり逆に6小節だったり・・・
リズムの取り方もイントロから2分音符を1拍とした2拍子ではじまって「お引越しの〜」ところから4拍子になって、さらに「またですね〜」のところから4分音符が1拍の4拍子に・・・ここで「ギアが入る」みたいな感じがカッコいいんですよね!
「歌唱」についても、いろんなキャラクターを見せていたキャンディーズの「元気!」だとか「憂い」だとかが全部出てくる。
作詞は阿木耀子さんですが「おかしくって涙が出そう」ってフレーズが思いついた時はガッツポーズだったろうね〜スゲー綺麗な言葉!
で、そのワンフレーズにもってく元気声のユニゾンから三声のハーモニーになるトコなんて何度聴いても鳥肌っつうかグッとくるっつーか、ホント涙が出そうになる!
「てんこ盛り」なのに全然無駄がなく、最後まで昇り詰めて行くような流れはホント「美しい」としか言いようがない!(それだけに一番最後の〆方は大いに勇気が必要だったと思われます)
「ザ・歌謡曲」と言っていい名曲だと思います!(他にも「木綿のハンカチーフ」など多数ありますが)
今回、このブログを書くにあたって改めて聴き返したりいろいろ調べたんですが、作曲者の書いたこんなエピソードを見つけました。
http://candies.sound.co.jp/records/CD99/TrueVision/TrueVision6.html(現実となったビジョン 穂口雄右
う〜む、なるほどなぁ。
「歌謡曲あなどるなかれ」というか・・・
名曲ってのはやっぱ気合入れて作られてますね、いろんな人の。
「たまたまイイ曲ができちゃった」じゃねーよな。
逆か?!気合が入ってたから今聴いても素晴らしいのか。


全然関係ないですけど!

なんかバックの「キャンディーズ」のロゴが「ギャートルズ」みたいなフォント(?)でオカシイですね。
(っていうか「キャンデーズ」になってる?)