あ、れ〜?

目の輝きに泣く

まず先日、大阪に行った時の話。
ライブをやった「伽奈泥庵」は普段カレー屋みたいな営業をしていて、お客さんの席は「小学校の机」みたいなヤツをテーブルがわりにいっぱいならべてあるのです。
で、なんていうんですかね・・・みんなわかると思うんだけど学校の机って天板の下が「物入れ」になってるじゃないですか?
そこに、メニューやらいろんな本やら・・・映画のパンフレットが入ってるのです。
で、たまたまホント「たまたま」サウンドチェックの合間に座った席の「物入れ」に入ってる「本でも読むか」と取り出したら・・・
以前にもここで「好きなんだよな〜」って書いたニューシネマパラダイスのパンフレットだった!
初めて見た!
で、その冒頭に結構長々と掲載されてた演出家の鴻上尚史さんと女優の南果歩さんの対談(映画のパンフレットにしては珍しくないですか?)を読んでて無性に「久しぶりに見たいな〜」と思ったのでした。
で、今日DVDをレンタルして見た、という話なんですけど。
俺がこの映画の「好きなんだよな〜」ってのは。
アルフレードって映写技師がとにかく「お客さんが喜ぶのがなにより」って自分の仕事に誇りを持って発する数々の台詞だとか。
村唯一の娯楽である映画に熱狂する人々の姿とか。
そんなお客さんや映画館の雰囲気に魅了されていく主人公トトの姿とか(トトがやがて映画関係の仕事に着くのはけっして「映画を見て感動したから」ではないのです)
とにかく「娯楽」に対しての表情や描写にグッと来るものがあるわけです。
特に、満員で映画館に入れないお客さんの為に、アルフレードが広場の建物の壁に映画を映してお客さんが大喜びするシーンは何度見ても泣きそうになるんだなぁ。
などと「好きな理由」を長々と書いたのはワケがありまして。
実は俺にとって「ストーリー」はイマイチなのです。
特に中盤から青年期のトトが恋をして、でもウマくいかなくて・・・結局、それを引きずったまま初老になっても結婚もしないでいるんですけど。
なんとも「未練たらしい」というか「いつまでもグジグジしやがって」なんですよね。
そういった部分には心境的に「相容れない」部分も多く、むしろ「イヤな話だねェ」なんて思うのです。
ところがですね!
「ところが」っていうか、今回はじめて「完全版」というDVDを見たんですけど(今まで見たヤツはカットされてる部分があったわけですね)
「未練たらしい」を通り越して「ストーカーまがい」ぐらい「見苦しいオジサンの話」がドーンと追加されてるんですよ〜
なんかね〜・・・大きな声で「ニューシネマパラダイスが好きだ!」とは言えないような気分になってしまったワケです。

そうは言っても・・・特に前半1時間ぐらいは相変わらずグッときます。
俺が・・・特に「KABB!が」やりたいことは「こういうことなんだな〜」という話なんですけど。
未見の人は是非一度「完全版」じゃないヤツを!(ホント別物みたいな映画です)
ニュー・シネマ・パラダイス - Wikipedia
(こちらにDVDの話なんかも書いてあります)