理由はシンプル

またこれです

さて、なかなか好評な様子の東京中低域のニューアルバム「大寒東京」ですが。
なんか、もったいぶって内容について全然触れないでアレでしたね(→ヨロシクドーゾー - うさぎのえさ
まぁ「思うところ」というと少々大袈裟ではありますが、いざ書くとなるとどうしても長くなってしまうので〜
「それでもいい」という人だけ読んでくれたらいいです。
レコ発ツアーの名古屋だったかの開演前に水谷さんと話しててどういう流れだったか俺が「今回のアルバムいいですね」って言う場面があって・・・
水谷さんはミックスダウンとかそういった作業での・・・「音」に関する話に持って行ってしまって「悪くないでしょ?」みたいに言うんだけど。
俺的には「そういうことじゃないんだけどなぁ」と。
もちろん「ただ演奏で参加してる」俺とは違って、テクニカルの部分でのサウンドにこだわって最終的な作品に仕上げるバンマスとしては「そういうこと」も非常に重要なことはわかるけど。
で、ここでちょっと話が変わります。
東京中低域も11年やってきて、メンバーも結構入れ替わって。
ただ、バンドを離れても別の現場で顔を合わせる「元メンバー」ってのも結構いるわけです。
たま〜にの人もいれば、しょっちゅうの人もいるし。
で、話題は必ず「まだ、やってる?」みたいな・・・それこそ「の?」が付くぐらい(苦笑)
「まだ、やってるの?」って「早くヤメちゃいなよ」ぐらいの(大苦笑)
バンドを離れたのにはそれなりに理由もあるでしょうから「なんでヤメないの?」ぐらいの(大々苦笑)
で、そういう時は内心「ほっとけよ!」とか思いながら「いやいや〜」なんて言うわけですけど。
もちろん、俺が「続けてる理由」はちゃんとあって。
それが「今回のアルバムいいですね」につながるという。だから、ちょっと話を変えて長々書いたわけです。
で、俺が言いたかった「いいですね」
今回のアルバムは鈴木博文さんのボーカルをフィーチャーした「大寒町」を前面に押し出す形になってますけど、他にも2曲水谷さんが歌う水谷さんのオリジナル曲がありまして。
そのうちの1曲「届けよう」って新曲は俺を含めたほとんどのメンバーが録音に参加してなくて、たしか仮ミックスを下北沢440のライブ前に聴かせてもらったのがホント「初聴き」だったのですが・・・
聴いてて「あ〜これがあるから」と思ったんですね。
「なんでヤメないの?」の理由。
いい曲を作る人がいて、すばらしい楽曲があって・・・この曲に限った話じゃないけど、文字通りそれを「届けよう」って思うわけです、多くの人に。
だからバンドに参加してるし、演奏のし甲斐がある。
これも「限った話」じゃなくて、他に参加してるバンドも同じ。
(だからいわゆるスタンダードやカヴァーをレパートリーにしてるバンドには興味が無いというか・・・)
やっぱ、俺は「曲ありき」というか、そこに重点を置いてるんですね。
そういうことを改めて実感したアルバムだったと。
と、いうわけで今回のレコ発のツアーでは普段以上に楽曲や歌を最大限に活かし「よい状態」でお客さんに聴いて欲しいという気持ちで演奏に臨んだりしてるわけです。
いろんなタイプのミュージシャンがいますけど、俺が「なんで音楽をやってるの?」って事に対して思うことや、それについての「こだわり」みたいなものが、よりクッキリと明言できるようになった気がしたのですよ。
このアルバムを聴いて。