何に?


なんてワザワザ「ネタ写真」を撮るために雨の中を板橋区の「成増」まで行ったわけじゃないのだ。
実は数日・・・数週間前だったかな?吉祥寺の駅で「板橋区立美術館」のお知らせポスターを見て「これは行かなくては!」と。
で、スケジュール的にも今日ならなんとか行けそうだし、家でイライラ悩んでてもしかたないので「雨だよな〜」と思いつつも出かけたわけです。
ハイ!到着

「いとも簡単に」と言わんばかりに現地までの道のりは省略しましたけど、わざわざ「不便でゴメン」なんて自虐的なノボリまで出してます、板橋区立美術館
まぁ、すぐ隣が埼玉県の和光市なんて立地ですから家から行くには非常に面倒だったんですけど「そうまでして」俺を「行かなくては!」と思わせたのは・・・

子供の頃、たぶん母親が好きだったかで家には何冊も安野さんの絵本があって、俺も何度か繰り返し読んだ(見た?)ものです。
特に・・・もう、どれもが印象に残ってるんだけど「ふしぎなえ」「安野光雅の画集」「天動説の絵本 てんがうごいていたころのはなし」・・・それから「旅の絵本」
ホントに何度も何度も飽きることなく読みましたね〜

で、展覧会の会場に入ったら、もういきなりそれらの「原画」とご対面ですよ!
以前、こういったことに対して「否定的」なことを書いたりしましたけど(【渋さ知らズ・ヨーロッパツアー2007 46日目】 - うさぎのえさ)もう全面的に「ごめんなさい」と。
というか、自分がホントに思い入れがある「本物」はやっぱり違うんだなぁ〜
で、その数々の「懐かしい原画」を見ていて実に不思議な気分になったのですが・・・
「改めて気付いた」というか、見ていて「あ!これは」「あ!これも」と、直接「その絵」を表現してるわけじゃないんだけど、今自分が作ってる音楽にものすごく影響を与えてるんだなぁ、と。
「そうか、これだったんだ」と。

緻密に描き込まれた見るたびに新しい発見があるような・・・「あってるようでオカシイ」矛盾がたくさん散りばめられた街の絵は、まさに「今自分が作りたい音楽」そのもののような気がしたり。
実際に自分で訪れて「曲のモチーフ」になった欧州の景色が「どうしてすんなり自分の中に入ってきたのか?」ってことの理由を発見したり・・・
まぁ、あくまで「自分でそう思った」って話なんですけどね。そういう風に思いながら安野さんの作品を見たら「あぁ、鬼頭が好きそうだな」ってわかってもらえるような気もします。
今日は雨の中ワザワザ「自分の中にあるもの」を見に行った、という非常に良い一日になったわけです。