下半身の丸み

N1000形

と言ってもスケベな話題じゃないですよ。
先日、KABB!のリハで名古屋に行った時。どういう流れだか名古屋の地下鉄の話題になって。
「昔、東山線(一番最初に出来た路線)は車体が全部黄色いそれはそれはステキな車両が走ってたんだよー」という話をしたんだけど。
まぁ、中には親子ほど歳の離れたメンバーもいますから「へ〜」と。
右上の写真にあるようなステンレスボディの車両が導入されたのは俺が中学生になる前後だったから、知らなくても当然なんですけどね。
で、その通称「黄電」と呼ばれていた旧型車両なんだけど、特に一番最初に名古屋の地下を走った100形というモデルがホント「それはそれはステキ」なんですが。
その一番の魅力とも言えるのが「下半身の丸み」なわけです!
写真を見ていただければ言いたいことは伝わるでしょうか?

台車と台車の間の床下部分機器を包み込むようなスタイルは「ボディーマウント構造」って言うんだけど、これを採用した車両ってのはものすごく珍しい・・・ハズだと思って調べたら。
ボディーマウント構造 - Wikipedia
うわ〜ホントに貴重な車両だったわけですね、名古屋市交通局100形は!
で、この「ボディーマウント構造」ですけど、メリットもある反面ウィキペディアにもあるように「機器類の整備性が悪くなり、製造コストも高めである」という。
それに地下を走る電車の「この部分」が人目に触れる機会ってのも少ないわけで・・・(東山線が地上部を走るようになったのは開業よりずいぶん後ですから)
観光地などを走る列車ならいざしらず「実用性」だけを重視すればいいような通勤車両にしてはずいぶん無駄な気合が入ってたわけですね〜
だからこそ!と言いたい。
「最新型」というデザインがどんどん味気なくなっていく中、ステキじゃありませんか!
いや、この名古屋の地下鉄に限らず。小学校の低学年まで名鉄名古屋鉄道)の沿線に住んでたんですけど、当時はまだこんな車両が走ってました!

これもな〜ステキだよなー(ただ、これはボディーマウント構造ではなくて「ただのカバー」の方ですね、ウィキペディアによれば)
こんな電車が普通に走ってたわけですよ!
とはいえ、さすがにこの「緑色」の頃はちょっと印象も薄くて、後年塗り替えられた赤い車両の方が「懐かしい!」と感じますけど。

なんでしょうね〜現行主流になってる「箱型車両」よりも鉄を使う量が少ないとかで、こういった丸みのある流線型だったりしたんでしょうか?
そうはいっても、今自動車なんかに使われてるFRP素材と違って鉄で「丸みのある車体」を作るのにはそれなりに技術や手間もかかったと思うんですけどね〜
新しい車両を常に「より良いものを!」と開発してる人には失礼だとは思いますけど、ことボディのデザインに関しては旧型車両の方が魅力的でカッコいいと思うんですよね!
下半身は丸みがあった方がいい!
スケベな意味でも。