南無

bousisensei2007-10-12


突然ではありますが、通っていた中学・高校は仏教系の学校でして。
浄土宗によって設立された学校ってことで、昼飯の時間には「食作法」(じきさほう)なんて「本当に生きんが為に・・・」と始まる長々しい「いただきます」の儀式があったり、授業にも「宗教」って時間があって短いお経とか覚えさせられたりしましたね〜
で、正門を入る真正面に「明照殿」って仏様が安置されている教育のシンボル的建物があって、門を入る時には必ず一礼して入るなんて事も、毎日やってた訳です。
その「明照殿」は卒業生でもある黒川紀章さんの設計だとかって話を聞いたような気がしたけど違ったかなぁ。(俺が出た後に出来た新校舎や体育館はそうらしい)
だとしたら、俺は6年間仏様に頭下げてたってより、黒川先輩に頭下げてたようなもんだ。
その黒川先輩もホントの仏様になってしまいましたねぇ。
しかし、同じ「芸術畑」の匂いをかもし出しながらも、建築家は絵画・彫刻や音楽と違って、実際人が利用していく物を残せるってのがカッコイイな。(もちろん絵や音楽だって消費されずに後世まで残る物もあるけど)
世界中に人の役に立つものをあんなにたくさん残したってのはスバラシイ事だよな。
ウチの近所では杉並区立中央図書館もそうなんだけど「いかにも」って場所に奇抜な物を残すだけじゃなくて、普通に、それこそ「誰が作ったか知らない」って人達が日常の暮らしの中で利用するものを残せるって、俺にとっては最も尊敬できる「モノを作る人」の姿だな。
今となっては「晩年」って事になるんだけど、選挙に出たりテレビのバラエティーで「こまったオヤジ」っぷりを発揮してたけど、それも彼が提唱する「共生」になるのかもしれないよなぁ。
つい最近まで、あんなに元気だったのに、あまりにも突然でちょっとビックリ。
それではみなさん、合掌!同唱拾念!
南無阿弥陀仏×10