行ってきました !

bousisensei2008-08-25


すみだトリフォニーホール!!!
いや、なにをこんなに大騒ぎしてるかって言うとですね。
「いっぺんココで吹いてみたい!」と思ってたんですよ、前から。
その「前から」って言うのは、チューバの吉野さんが所属している関西フィルのコンサートにご招待いただいたのですね、以前。
で、そん時は3階席の一番後ろ、ようするに「ステージから最も遠い席」にいた訳です、俺。
で、さぁ開演!と楽団員がゾロゾロ出てきますわな、ステージに。
で、ボチボチと席に着いた人から軽く音を出したりしてる訳です、チューニングより前ね。
で、ちょうど音が切れたタイミングだかに吉野さんが楽器に息を吹き込んだのですね、フッと。
その音が聴こえたのです!
「ラッパをプーッと吹いた」ってなら当然聴こえますわな。
じゃなくて、「ただフーッと息を入れただけ」ようするに、熱い物を冷ます時の「フーッ」みたいなもんです。
楽器の中を通って拡声されてるとはいえ「ウソだろ?」と驚いたのです。

小さなハコならまだしも、2000人クラスの大ホールですよ?
ちゃんとしたクラシックで使うホールなら結構当たり前の事かもしれないけど、少なくとも俺は初めての体験だったのですよ。
それに、仮に当たり前だとしても、ここが音響構造的にスゴイんじゃないか?とは思う訳です。
で、そうなると次は「吹く側」に周りたいと思うのは当然ですよね。
で、それが「かなった」というワケなんですよ!!!
本日はバリから来たスアール・アグンというジェゴクのバンドのコンサートに東京中低域でゲスト出演だったのですね。
ジェゴクってのはバリ島の竹製巨大鍵盤打楽器の事なんですけど、ようするに「竹版」のガムランで、それを大勢でバカバカやるわけです。
あっちも完全アコースティック、こっちも完全アコースティックと、ホールの音響を味わうにはこの上ないシチュエーションだったのです。
で、リハが始まる前にステージでひと吹き。
「お〜!」
響く、すごい響く、たしかに響く・・・んだけどー
「キモチイイー!」とはならなかったなぁ、ガッカリ。
朝から雨が降ってるせいかなぁ?
元々日本は湿気が多いしねぇ。
今までで一番「キモチイイー!」ってなったのは、ベルギーのゲントでやったオペラなんかも出来る古いホールなんだけど、当然「すみだ」みたいな最新の、それこそコンピューターで計算されたような音響構造とは無縁だったと思うのです、そりゃめちゃめちゃ古いからね。
でも、見るからに「しっかりした造り」って建物の響きはバツグンで、さらに空気が違うもんね。
「うお〜楽器鳴っとるぞー!」ってのがホント違った。
音ってのは「空気の振るえ」なんだってのが実感できたもんね。
そうやって考えると「すみだ」の響きはちょっと「ウソっぽい」
なんかデジタルリバーブみたい。
自然ではありえない「作り物の音」って気もするよなぁ〜
やっぱ「フーッ」が聴こえたってのは異常なのかなぁ?

期待が外れるってのは悲しいね。
まぁ、そういった個人的な事は置いといて、ジュゴクとの共演はおもしろかったんですけどね。
で、スンゲーもんも見ちゃった!
その話はまたいつか書きます。