bousisensei2006-04-05

2・3日前の話になってしまうが、新聞にジャッキー・マクリーンの訃報の記事が載っていたのをご覧になった方も多いのでは。

意外かも知れないけど、俺はマクリーンが好きだ。
アルトサックスにはエリック・ドルフィーなど好きなプレイヤーがたくさんいるけど、特に「音色」においては、ジャズのアルトサックスプレイヤーで間違いなく一番好きだ。

「アルトの中のアルト」まさしく「ザ・アルトサックス」という音色。
「サックスって楽器はリードが振動して鳴るんだ」って当たり前の事を聞くたびに強烈に思い知らされる音色。
最初に手本にするにも最適だし、結局はコレだよな。って基本でもあり最も美しく進化を遂げた最高位の音色。

昔ほどバップ等のジャズに興味が無くなったので、理論的に見たアドリブのフレージングなんかより楽器の「音」や「歌いまわし」でプレイヤーの「好きか嫌いか」が左右される。

誰もが聴いた事があるであろーん、マル・ウォルドロンの「レフトアローン」でのバラードの歌いっぷりはもちろんだけど、俺が一番好きなのはブルーノートから出ているフレディ・レッドの「ザ・コネクション」でのマクリーン。
このアルバムに収録されているのは、劇に用いられた曲ということもあって、メロディーが先ず良い。ジャズの苦手な人でも取っ付きやすいはずだ。
1曲目からアップテンポで飛ばしまくるマクリーンは圧巻で、早いバップのアドリブフレーズも実にメロディアスに「歌っている」
ここが、チャーリー・パーカーよりも、マクリーンを俺が「好き」な所以。

そんで、3曲目の「ミュージック・フォー・エヴァー」いやぁ〜マクリーン最高!

なんか泣けてきちゃったよ。
http://www.toshiba-emi.co.jp/cgi-bin/st/access.wvx?url=/jazz/bluenote/1500/tocj6564_03.wma&id=bluenote_1500