さすがになぁ

音楽王のハズなんだけどな


三日続けて「呑みすぎちゃったよーん」の人はダメダメである。まぁそりゃそうか。
という訳で、名古屋で貸してもらったDVDなどをのんびり見る日にする。
細野晴臣「東京シャイネス」を貸してもらったのであるよ〜昨年12月の東京や今年1月の京都での公演を見逃して悔しい思いをしていたのだ。その時点で既にDVD化は決まってたので、まぁそのうち見られるならと諦めたのだな。
で、おそらくこのDVDは色んなトコに絶賛されているであろうから、あえて言うけど「あまりおもしろくなかった」です。決して「つまらない」訳ではないんだけど。
「細野さんだからスゴイ」とか「この良さがわからない俺はダメなんだろうか」とか思わなくて良いと思う。
ハッキリ言って「渋すぎ」。ゆったりとしたインストで始まる導入の辺りも、あまりに拙くて間が持たないよな〜。たしかに「上手くやる必要ないんだ」ってのが言いたいのは解るんだけど、あまりにも「これでいいのだ」というのが鼻について、正直3曲ほどで飽きた。(それでも後半ぐっと持ち直して最後まで見たけど)
やっぱりなんだろう、この人の音楽は固定されたメンバーでのライブという形で聴いてもあまり魅力がないのではないか?特に今回のようなアコースティックな編成では。「ライブの人」というよりは圧倒的に「レコードの人」なんだよな〜その証拠というか、こういったセルフカバーのライブってどうしてもオリジナルと比べてしまうんだけど「オリジナルより断然良い」と思えるテイクは無かったと思う。そういった意味で「つまらない訳ではないけど」となってしまったか。
以前テレビで確か松本隆さんが細野さんと喧嘩をした時の話をしていたんだけど、細野さんは「俺は音楽の事なら誰にも負けない」とキッパリ言い放ったそうだ。もちろん「はっぴえんど」をやっていた若い頃の話なんだろうけど、そんな「音楽王」の作品としては物足りない。
う〜ん、とにかく「つまらない訳ではない」のだが「期待しすぎるとガッカリする」というやつかなぁ〜特に俺は細野晴臣という人の音楽が大好きで思い入れもあるからな。
せっかく貸してもらっといて好き放題言い過ぎだけど。自腹で買って見てたらもう少し印象も違ったろうか?いわゆるコンサートで言えば「ご招待」で見たようなもんだしな。
細野晴臣相手にものすごく「おこがましい」事を言うならやっぱり俺はミーハーな「いちファン」として、このDVDを見ることはできなかった。一応というか同業者としては、これは「ナシ」かなぁ〜
それでも生でその場に居合わせた人の「良かった」という感想はホントなんだろうな。
やっぱり無理してでも行くべきだったんだなぁ。
「ライブは行っとけ」という教訓でした。