いろいろ考える

bousisensei2007-10-24


昨夜は疲れもあってか、早めに寝てしまった。
体力的には大した事無いんだけど、ちょっと神経が磨り減ったかなぁ?コンサートに関わるスタッフが増えて、様々な仕事のセクションそのものが増えるってのは「今まで出来なかった新しい事」ドンドン出来るという事。
その反面、というか「総指揮」という立場だと確実に「気を配る場所」は増える訳で。
でも、俺は「そういうこと」が好きなんだろうな。
で、本日は昼前に起きて、恒例の照喜名亭宴会残り組で近所の「肉系の店」でワインなんかを呑みまして。
もう、そうなっちゃうと「新幹線で東京帰るぞ!」って気は失せている訳ですよ。ただ「大義名分」が無いと・・・
と思っていたら、「チューバマンショーのライブに飛び入りゲスト」って願っても無い「残る理由」が!
という訳で(今日は「訳」が多いね)名古屋市名東区・藤が丘にある「ウエストダーツクラブ」へ。
話には聞いていたんだけど、お店を訪れるのは初めて。しかしナント、お店に俺が参加してるCDが結構あってマスター自身「ファン」だと言ってくれる。当然、俺が「吹く」って話になって喜んでくれる訳で・・・
そういうのも立派な「残った意義」だったなぁ。
さて、本日の「チューバマンショー」
富安秀行さん・玉城ちはるさんという二人の歌い手さんとのジョイント企画。
最初、サウンドチェックをしてる時は「えらくミスマッチだなぁ」と思った。
「はたして双方の目当てのお客さんは楽しめるんだろうか?」って。
ジョイント・対バン・イベントなんかで一番重要なのはココだと思う。あくまで「ヤル側」の「居心地云々」じゃなくて「観る側」に対する「番組造りになってるか?」って事。
実は、結構今まで「チューバマンショー」のライブは見ているのだ。でも、全部ワンマンだったかな?
で、やっぱりそういった「ワンマンショー」の場合、お客さんに「管楽器愛好家」の人が多い。実際「自分もユーフォかチューバやってます」って人がほとんどだったり。
当然「すごくウケる」ですよ。二人ともスゴク上手い訳だし。
で、今日も「チューバマンショー目当て」で来てたお客さんは「そういう人」が多かったんじゃないだろうか?
ちょっと「歌い手さんのコーナー」でノリが悪いというか・・・「チューバとユーフォの音楽にしか興味が無い」みたいな。
う〜ん、今まで俺が東京なんかで「チューバマンショー」見ていて集まったお客さんに「なんだかなぁ〜?」と思っていた「異質な空気」はこれなんだね。
で、どちらかというと「多数派」だった「歌い手さん目当て」のお客さんは「チューバマンショー」に対してどんな反応だったかって言うと「実に楽しんでた」
別に二人が「ユーフォとチューバだけでどれだけスゴイ事をやってるか」とか関係ないんだろうね。「いち音楽ファン」に十分アピールする物がちゃんとある。「チューバマンショー」には。
俺的には、こういったお客さんの前で演奏する機会がもっとあって、そういう場所での「勝負の仕方」をもっと試行錯誤していく方向性がもっとあったらなと思う。そっちの方が「広がっていく可能性」が面白いんじゃないのかなぁ?
ただ、そうなってくると根底から揺るいでしまうようなハナシなんだけど、ビジュアルがちょっと邪魔な気もしたり。
「覆面をする意義」というのは、あくまで「正体を知っている人」に対する物でしかないのだ。
「あの照喜名さんと吉野さんがやってる」というのがわかった上で「オモシロイ」となるのだ。どうもその辺が音大生やクラシック関係者を対象とした、ちょっと「閉鎖的」な余興の様にも見えてしまうんだな。
ようするに「チューバマンショー」に今最も必要な事って「はじめて見る」知らないお客さんをどんどん獲得していく事だと思うんだけど、それと全く逆を行ってる気がするのだ。
でも、今日は「照喜名」も「吉野」も、それこそ「ユーフォ」も「チューバ」も知らないお客さんが楽しんでたからね。
で、歌い手さん達は自分たちの音源を会場で売っていたんだけど「チューバマンショー」もそういった音源の必要性をスゴク感じた。
たしかに「譜面を売る」ってのも良い事だし、それこそ「照喜名君にしかできない事」なんだけど、楽器をやってない人が「買って帰りたいもの」が必要だと思った。
そんなハナシをふたたび照喜名亭に戻ってゆっくり話す機会に恵まれた。
非常に差し出がましくて、若干失礼な事もたくさん言ってしまったような気もするけど、二人とも聞いてくれたありがとう。
まだ、企画が持ち上がった程度に過ぎないけど「チューバマンショー」のCDを作るぞ。
光栄にもプロデュースをさせてもらう事になりそうだ。
「音源」という事で、当然「ビジュアルなし」
「音だけの勝負」だけど、テクニックに目(耳?)が行きがちな管楽器ファンだけじゃなくて、広く音楽ファンに楽しんでもらえるもの。
「ユーフォ・チューバ界」では名前を知らない人がいないほど「超有名」な二人で、それはものすごいメリットなんだけど(黙っててもそこでは売れるだろうし、それなら俺がプロデュースする意味ないもんね)、決してそれを「最大の武器にはしない」方向性を見据えたセールスを考えた音作りやジャケット回りなんかの打ち出し方。
けっこう「落とし所」は難しそうだなぁ。