サウダージ井の頭

bousisensei2009-08-19

って書くと、なんかアパートの名前みたいだねぇ。
じゃあ、俺のアトリエをそう名付けるか(勝手)
西からの木漏れ日を眺めながら味わう気分は、なかなかのサウダージ
ところで、そういった夕方に聴くのに最もぴったりなアーティストは、昔からミルトン・ナシメントだと思っています。
サウダージといえば」みたいな純正ボサノヴァのジョビンなんかとはちょっと違う、いわゆるジャンル的にはムジカ・ポプラール・ブラジレイラ(MPB)と呼ばれる音楽なんですけど、ホント夕方音楽。
はじめて聴いたのは、ウエイン・ショーターの「ネイティブダンサー」に参加していたやつで、たしか高校生の頃よく遊びに行っていたギタリストの家でたくさん聴かせてもらったレコードの一枚だった。
学校が終わってから通ってたんだけど、そのマンションも西日が窓からいっぱい入ってくるトコだったなぁ〜
生意気にビールなんか呑みながら(時効)「なんてキモチがいいんだ〜」と味わった気分がずいぶん影響してるのかもしれない。
それでスッカリ気に入ってその後もいろいろ聴いたんですが、ミルトンがデビューするきっかけになった「トラヴェシーア」という曲がありまして。
この邦題「ひとすじの道」という彼の出世作が、これまためちゃくちゃ良い曲なんですよ!

これを聴いたのは、もう20歳過ぎた頃でしたかね?
それ以来、夕方にこれを聴いてはグッと来て、なんちゅうか「目頭が熱くなる」というか・・・
当然、我が「サウダージ井の頭」でもキラーチューンとなって、非常に個人的ではありますが毎日ホロリと来ているのです。
そしたら
最近、YouTube徘徊をしていたらこんなのを見つけてしまった!

ガイーン!
う〜ん・・・やられたー!
この、アイスランド出身の歌姫のポルトガル語からは、さほどサウダージといったムードは感じられないけど、ミルトンの作ったメロディーのグッとくるっていうか、もう「キュー!」って胸が締め付けられるような部分がウマくカヴァーされてるよなぁ。
彼女自身が選んだのか、プロデューサーが見つけて来たのか知らないけど、オリジナル曲以上に「彼女の特性」を生かしてると思う。
さすがにもう慣れたけど、最初聴いた時は号泣したよ。
ところで。
最近「手がるにネットで」ですが、ポルトガル語を少し覚えようと勉強しています。
で、いろいろ検索していたら、個人でやってる結構おもしろいサイトがあって「トラヴェシーア」の事も載ってるんですが・・・
Travessia 16: 歌って覚えるポルトガル語
また、ガイーン!
まぁ、このサイト主の解釈による翻訳とはいえ、俺はこういう内容の歌に何十年も泣かされてきたのか〜
いやいや、あくまでメロディーの美しさに・・・と言っても、歌詞を知ってしまった以上なにもいえないよなぁ。
というわけで「好きになった曲の歌詞の内容ぐらいわかるようにしろ」という「語学習得のススメ」の話でした。
でしたっけ?