すごいすごい!


下北沢「440」で今年初めての東京中低域でした。
や、まぁコチラは今更「すごい」もないんですけど・・・
終演後、早速メールをチェック!っていうか、今日ほど何度も着信メールを確認したことがあったろうか?
それほどまでに「心待ち」にしていた案件があったのです。
で、携帯にはKITO,Akira BrassBand!企画担当の浅利さんからメールが!
「北海道正式決定しました〜」と。
なんですか!この「しました〜」の「〜」は!「ふにゃ〜」じゃないでしょう!
まぁ、コツコツ準備に関わってきた浅利さんにとっては「ウレシイ」よりも「ホッとした」ってのが大きいのかなぁ〜(と、俺も「ふにゃ〜」)
いや、これが「すごいすごい!」なのでした。
北海道に「遠軽町」って所があるんですけど(http://engaru.jp/town_info/access.html)「町の文化事業」として、KABB!が呼んでもらえることになりました。
「町の事業」とはいえ、エライお役人さんがKABB!を知ってるわけでもなかろうし・・・
というわけで、今回は遠軽に住んでる「いち青年」の思いつきと熱意で実現したのです。
もちろん、彼は生で演奏を見たことはありません。ホント「たまたま」だと思うんだけど、DVDの「十月の絶唱」を見て「生で見たい!」と思ってくれたのです。
それだけで、まず「ありがたい」
で、普通は「思うだけ」ですよね。だって、あまりにも遠いもん。
でも、いつも名古屋でコンサートをやると、わざわざ関東や関西から来てくれる人もいます。
ホント、いつも「ありがたい」んだけど、本人達に聞くと「見たかったから」ってシレッと言う。
「すごいな〜」と思います。すごくウレシイ。
で、遠軽の彼も「見たい!」となったら飛行機に乗ってでも来るって手もあるんですが・・・「呼びつける」って!
これは、もう「すごいすごい!」だと思います。少人数のバンドならいざ知らず、ブラスバンドですよ?
もちろん、これまで呼んでくれたイベントや毎年誘っていただいてる「まつり」など、規模の大小に関わらず「ウレシク」て「ありがたい」んですけど。「単なる、いちファン」がってのは・・・ちょっと意味合いが違ってくる。
で、彼から最初にコンタクトがあったのは、昨年の9月。ほぼ同時期に浅利さんの方にも連絡が来たみたいなんですが・・・
メールでも電話でもなく「ミクシイの足跡帳」のコメント・・・

今思うと、ホント申し訳ないんだけど「これは無いな」と思った。
本名を名乗らず、書いてあるのはミクシイのニックネームのみ。なんとも「軽い」文面、さらに「絵文字」
それに、やっぱり「遠すぎるだろ?」ってのがあって・・・「話半分」にも満たない感じだったのです。「いちファンが夢を語ってるだけだろ」ぐらいの。
で、しばらくして浅利さんから「本当に動いてる」という情報を聞いて「マジですか?」
もちろん「呼ぶ」といっても、遠軽の彼はイベント制作会社の人でもない、なんのノウハウもない素人なのです。
元々、自分で吹奏楽団を立ち上げるといった事もしてるみたいなんで「行動力」とか「求心力」ってのはあるんだろうけど・・・すごい。
で、ここからは浅利さんが一緒になって、町に提案・予算申請する企画をコツコツと進めてくれたみたいです。
そんで、昨年12月の「アワーミュージックアワー」開演直前ですよ。
浅利さんから「北海道、6月でほぼ決まりそうですよ」と。
もうね「ウソ?!」って言っちゃった。スゲー!
その後も、何度となく町の「審議会」みたいなのがあったみたいで「最終決定は2月4日」という知らせを受けていたのです。
で、今日は一日ソワソワしてたのですね。
こんな事を言うと、いかにも「偽善者」みたいであれですが。
正直、今回「見送り」になったとしても、ここまでやってくれただけでウレシイと思ってました。
ガッカリの度合いだって、俺達の何倍も彼の方が大きいだろうし。
「ダメでした」って連絡が来た時に、彼にどんな「ありがとう」の連絡をしようか考えてました。
それが「決定しました〜」だもん。
もう「すごいすごいすごいすごい!」ですよ。大袈裟じゃなくて感激です。
最初はきっと、自分が「見たい」だったんだと思う。それだけだったら飛行機に乗ってでも来たかも知れない。
でも、自分が住んでる町の人に「見せたい」ってなったのかなぁ。
それで、町を動かして予算を引き出して。なれない所で「頭を下げる」なんて事もしてきたでしょう。
その「熱意」を考えると・・・もう、言葉になりません。泣けてくる。
そして、やっぱり俺が一番ウレシイのは、彼がこんな大胆な「行動を起こそう!」というキッカケを作ったのが「俺達の音楽」だったということ。
あぁ、バンドやってきて良かった。ホントしあわせだ。
「熱意」に応えたい!彼が「やってよかった」と心から思ってもらえるような大成功のコンサートをしなくちゃなぁ。
それが彼の「自信」になって、今後もっともっと大胆な行動のキッカケになったら楽しいな。
遠軽の町の人達にも「呼んでよかった」と思ってもらいたい。ぶっちゃけ大切な「町の予算」をドカッと使って呼んでもらうわけですから、半端な事やったらぶっ殺されますよ。
「KABB!ナンボのもんじゃい?!」って多くの人が客席に・・・う〜テンパるなぁー
で、裏方なんかは他の人に任せて、彼には是非ともステージの上から一緒に町の人たちの表情を見てもらいたい(連帯責任とかじゃないですよ!)
え〜っと、これまでの経験上、きっとスバラシイ「景色」が見れると思う。
それを「熱意」への「お礼」にしたいと思います。
この日、遠軽の「ヒーロー」は俺達じゃなくて彼でいいんだと思う。
まぁね「決定」とはいえ「これから」ですよ。
楽器運搬だとか、クリアしていかなきゃいけないことが山ほどある。もちろんコンサートの中身とか。
でも、ひとまず。
今夜は遠軽の彼と大阪の浅利さんと名古屋のメンバーと東京の俺で、乾杯をしようじゃありませんか!
ありがとう!