きみの名を書く オリンピックと

こういうのも好き

いや〜終わりましたね、バンクーバー
結論から言ってしまうと、俺的には何とも「サビシイ大会」だったという・・・成績とかじゃないんですけどね。
オリンピックそのものが。
やっぱ、もっと、こう「特別なもの」であって欲しい世代なのです。
まぁ、かつて開会式の行進の時、自由で楽しそうな海外の選手団に比べて「クソまじめ」に整列した日本選手団を「ダサいなぁ」と思ったりもしましたが・・・あれはあれで良かったのかなぁ〜とも。
なんだか、今の空気って「自由」っていうより「好き勝手」
だから、のびのびした「リラックス」っていうより「気の緩み」みたいな部分が目につく。
国母選手の服装にしても、失格になった「そり」にしても・・・事故とはいえ、練習中の選手が亡くなったり。
オリンピックが昔と「変わってしまったなぁ〜」と思うひとつの要因に「プロ選手の参加がOKになった」というのも大きいのかな、と。
これは賛否両論だと思います。たしかにプロ選手の介入でおもしろくなった競技もある。
でもけっして、アマチュアがプロより「劣っている」わけではないし。
かつてはオリンピックにこだわって、プロ入りを拒否するような選手もいたわけですよ。
マチュアとはいえ、オリンピックに出てくる選手はそれぐらいのレベルなわけですよ。
まぁ、アマチュアイズムの「かける想い」とか「ハングリー精神」みたいな部分には魅力を感じませんけど。
それでも、国母選手のように堂々と「オリンピックは特別な舞台ではない」なんて言うのを聞くとサビシイ。
やっぱり、ちょっと「特別なもの」であって、それに取り組む選手は「クソまじめ」でいいんじゃないか?と思うのですよ。
高校野球なんか見てても感じる「負けたら後が無い」って必死さは、悪くないと思うんですね。その点プロの「今日負けても・・・」みたいな「気の緩み」はねぇ〜
ジャンルは違えど、一応「プロ」と呼ばれる仕事をしてる身としては「良くないな」と思うのです。
それから、参加する選手以外にも。
昔から「全然いなかった」って事はないだろうけど、以前よりずっと「開催を疑問視する」って人が増えてるんじゃないでしょうか?
特に開催国の人達に。
スタジアムの建設にかかる費用だとか「環境破壊」うんぬん・・・たしかに、今更「先進国」といわれる国がオリンピックを誘致する事には問題の方が多いのかもしれません。
でも、昔はもっと開催国って「大歓迎!」って雰囲気だったんじゃないでしょうか。
や、それが今になって「問題」になってるのもわかりますよ。
あまり先の事を考えずにバカバカ開発して、昔のいいものを無くしてしまって・・・東京とかそうでしょ?
それでも、冬季札幌の頃とか「オリンピックが来る!」って事に対する街の人の想いって「特別なもの」だったろうし、それはいい意味での「お祭り」になってたんじゃないでしょうか?
トワ・エ・モアでヒットした札幌オリンピックのテーマソングに「虹と雪のバラード」ってとんでもなく良い曲があって、大好きなんですけど。
歌詞がいいんですよね。
「人が集まるイメージと、町ができあがるイメージなどを盛り込んだ歌」
大ヒットした曲だから、どんな「ヒットメーカー」みたいな人が作ったんだろう?と今回初めて調べてみたのですが・・・作詞をした「河邨文一郎さん」
「詩人」という肩書きはあるものの札幌に住んでるお医者さんだったんですね。
そうか〜そういうことかー
東京なんかに住んでて、たくさんのヒット曲を手がける「ウマいところをつく」といった作詞家ではなくて。
地元に住んでいて、それを「楽しみにしている」って人が作ってるからこそ出てくる純粋で胸を打つ言葉というのがあるんですかね。
なんか、やっぱりいろんな人の「特別なもの」であって欲しい気がします、オリンピック。

なんで今「札幌のはなし?」なんですけど。
俺にとっては非常にタイムリーな街の名前でもあるのです。
その話はまた今度。

ちょっと古いけど河邨文一郎さんの事や「虹雪」のエピソード満載のこちらのサイトもご覧あれ〜
http://www16.ocn.ne.jp/~himes/