えー!

問題になりました

夜中にツイッターを見てたら不破さんが明日のライブ告知をしていて・・・

29日夜は新所沢スワンであります。片山広明さん立花秀輝さん山口コーイチさん磯部潤さんと俺であります。このセッションをもって片山さん、渋さ活動を終了であります。20年もの間、一緒に旅をしてきたのよ。ありがとうございました。

片山さん、渋さ活動を終了であります???
そんなこと全然聞いてなかった!
というのも、先日の甲府・桜座の時は行きも帰りも同じ車だったし、昨日のバディー終演後もフツーに「お疲れ様です!」って、そんで「来年もヨロシクお願いします!」って挨拶したのに・・・ミズクサイじゃないですか!
ところで、片山さんと言えば今年の2月に発売されたリットーミュージックの「サックス&ブラスマガジンVol.18」で。
この時の巻頭特集が「サックス&ブラス・マガジンが選ぶ!最も偉大な管楽器プレイヤー50」だったんですけど。「サックス/トランペット/トロンボーン奏者が選んだ最も偉大な管楽器奏者は誰だ?」ってことで、俺にもアンケートが回って来てたのです。
で、これに対して俺が回答した文章が編集部の方で「ちょっと問題」になったそうで・・・
いや、もちろん「企画意図」ってのは理解してますけどね。当然「マイルスだ」「コルトレーンだ」って盛り上がるであろう・・・というか「そうするべき」だとも思ったんですがね。
まぁ、そこに「水を差すようなこと」をしてしまった、と。
雑誌の企画そのものに「ケチをつける」だけでなく、アンケートに答えてる他のミュージシャンの先輩方にも「失礼にあたるのではないか?」という暴走。
ただ、幸いというか当時「サックス&ブラスマガジン」では何年もコラムの連載をしていたんで「ある程度」俺のキャラクターとか文体みたいなものに理解があって「これはこれでいいんじゃないか?」と掲載に至ったわけです。
今考えても、若干「大人気なかったかな?」とは思いつつも「間違ったことは言ってないモンね」と。
というわけで、その時に書いたアンケートを。

Q1.あなたが最も偉大だと思う管楽器プレイヤーを1名あげてください。
名前:片山広明          (担当楽器:テナーサックス

Q2.コメント(150字以内。Q1であげたプレイヤーについて、魅力、選んだ理由など、自由にコメントをお書きください。)             

「偉大」ってもしかしたら故人に対してはじめて有効な言葉なのかも知れない。だから、僕らは過去形の「偉人」について語るより「今を生きる」敬愛する先輩プレイヤーに接する事が大切だと思う。てな訳で僕の周りでは最も「偉大に近い」先輩を推します!(非常に失礼)偉大なんて「終わってる」と同意だぜ!いつまでもお元気で!

ダメですかね?タハハ・・・

まぁ「後だしジャンケン」みたいな言い訳でなんですけど「雑誌の中の一文」として前後の脈略なく、俺の部分だけを抜き出してイマイチ意味がわかりにくいってのと、150字の制限で言葉が足らなかったことを補足しますと。
「サックス&ブラスマガジン」てのは主に「管楽器を演奏してるアマチュア」をメインの対象とした雑誌でして。
切り口は「偉大な」って企画ですが、ひらたく言うと「プロがお勧めする50人」みたいな。
「この人を聴くといいよ」みたいな企画だと俺は解釈したわけですね。
実際、アンケートに回答していた202人のミュージシャンの投票を集計した結果は1位がマイルス・デイビス、2位チャーリー・パーカー、3位ルイ・アームストロング・・・
で、まぁたしかに「聴いた方がいいよ」だとは思うし、その功績は「偉大」といってなんの問題もないですけど・・・っていう。
死んだ人の「いいとこ」だけ見て「あの人はスゴかった!」ってのより、生で「今聴ける人」を見に行く方が俺は「お勧めですよ」と言いたかったわけです。
ただ、驚いたことにランクインした50人の中に、結構「存命のミュージシャン」がいらっしゃいまして。
特に俺みたいなニュアンスではなく普通に「偉大だ!」推してる(コメント読む限り、そんな気がする)
「ちょっとそれは違うんじゃないの〜?」というか・・・生きながらにして「偉大」なんて、やっぱりオカシイんじゃないか?と。
それじゃ、単に「ウマい」とか「尊敬する」って、ただの「お勧めアーティスト」じゃん!と。
(これ以上書くと、アンケートを書いた人にもそれを「よし!」とした人にもさらに波風が立つのでヤメます)
まぁ、俺がやったこともいまひとつ「不発」に終わった感があるかなぁ〜と。

話しを戻しまして。
失礼ついでに、もうひとつ。さらに「不謹慎」ではありますが・・・
今年は多くの「敬愛する先輩プレイヤー」の突然の訃報に驚かされた一年だったわけですが。
それに比べたら!
もちろん、渋さでご一緒する機会が無くなってしまうのはサビシイけど、お元気で演奏活動していてくれさえすれば「その姿」はいつでも見られるわけで。
俺は10何年かご一緒させていただいたことに(当然エピソードは尽きません)とりあえず感謝することにします。

ずいぶん前の記事(2008年4月22日)から発掘!
いかにも片山師匠らしい素敵な写真だと思います!