bousisensei2006-02-04

最近すっかり「悪い人ビル」みたいな言い方をされてる「六本木ヒルズ」の隣の隣、西麻布「スーパーデラックス」で渋さ知らズ
今日はちょっと人にはわからない事を書いてしまおう。
何度もやってるけど、どうも「スーパーデラックス」は相性が悪い。別に立地とかスタッフに原因がある訳ではないし、ここより音響が悪い店なんていくらでもある。
ただ、どうしても音がドーンとなった時のグジャッとした感じが萎えるのだ。
東京中低域みたいな全員生楽器、それも同じ楽器の時はそれほどでもないけど(それでも充実感が薄い)渋さみたいなエレキ物と一緒になるとまずダメ。吹いても吹いても音がまえに出て行かない感じにいつもイライラする。モニタリングは決して悪くないのだが。
多分数値化してみればバリトンサックスの音域とかそういったものとハコの相性がよくないのかもしれないけど、とにかく萎えるハコなのだ。
そんな訳で、今日は出かけるのも実に気乗りしなかった。

ところが今日はなんと言うことだ!実に良い。
自分自身では偶然良い演奏が出来る事など絶対無いと思ってる。そんなマグレみたいな物は音楽にはありえない。良いも悪いも全て必然だ。
ただ、今日は外的要素の様々な偶然がピシッと「俺にとって相性の良い形」にハマッたみたいだ。PA田中アニキの奮闘がもちろん大きいし、自分のポジショニング、耳の高さとベースアンプの位置、モニターとの距離、マイクの種類…それからギターレスであること。マイナスな気持ちから入ってるってのもあるだろうし、客席とステージの雰囲気がヨーロッパツアーで周った「どこか」みたいで気分が高揚したり。上げだしたらキリが無い。
全体の音量が上がっても、それぞれが鮮明に聞き分けられるので、スペースを見つけて新しい展開に切り込んでいくこともいくらでも出来る。萎えるどころか…だった。
お客さんにしてみれば、9割がたのライブは「楽しかった」と思うんだろうけど、自分でやっていて「楽しかった」ってのは実に少ない。「うまくいった」レベルなら日常茶飯事だけど、やってる方としては「つまらなくは無かった」程度。

今日は楽しかったなー!メンバーの中にはやりにくかったり「まあまあ」だった人もいるみたいだし、お客さん的にも取り立てていつもと違う程じゃなかったかもしれない。
別にいいもんね。