bousisensei2006-03-12

世の中にはホント「いいように解釈する人」が多い。

よくライブのアンケートなどのお客さんの反応に「みなさんの楽しそうに演奏する姿が一番印象に残りました」みたいなモノがある。
それも少なく無い、というか多い。
これを受けて「やっぱり、自分が楽しい事をやって見せることが一番お客さんの為になるんだ」と解釈してしまう人がいる。

これは間違い。

こういったアンケートから受けるべき教訓は「お客さんの前では楽しそうに演奏しなければいけない」という事だけだ。
お客さんの言いたい事は「演奏が素晴らしい事はもちろんだけど、結構スゴイ事を難しい顔しないで演奏しているのが良かった」ということだ。
そして、それは綿密な計画を練り、地味な積み重ねを繰り返して来たからこそ、初めて出来る事。

極端な話し、お客さんにとっては演奏する側がホントに楽しかろうが、実はつまらなかろうが、どっちでも良いのだ。自分を楽しませてくれさえすれば、それでいいのだ。

めんどくさい事をはしょって、自分が楽しい事をやって見せてもお客さんはシラケルだけです。

「やってる人が一番楽しいんじゃない?」
とも、たまに聞かれる。好意的にも解釈できるが、
「見てる方はそんなに楽しくなかった」
とも、取れる。