今夜もどこかで

bousisensei2007-08-09


クアトロツアーが終わったとはいえ、出国前までの「飛び石ライブウイーク」は続く訳で。
一日おきのライブの無い日はのんびりしたり、旅の準備をしたいものなんだけど、この前ツアーに出てる間にウチの人が家具をどっさり買ったみたいで、それが今日届くという連絡で叩き起こされる。
で、それが午前中に届いて家の中は棚やらイスやらって例のスウェーデン製の組み立て家具で、さながら「現場状態」
ま、こういうの組み立てたりするのは結構好きなんですけどね。
どんどん家が立派になるなー
そんな「良いおとうさん」みたいな普通の休日を過ごしとったんですが、所変わって遥か彼方では俺の曲「国際線」が演奏されていたのでした。
ちょっと前に書いた函館の高校生吹奏学部に編曲したヤツの演奏会が今日だったんですね。
なんで北海道の高校生が?っていうと、演奏会にチューバコンチェルトのソリストとしてゲストで呼ばれた関西フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者・吉野竜城先生が「先生!ポップスも一曲」って事で「フムフム、せっかくじゃからワシの知り合いに頼んでみよう、オッホン!」(アイツなら全編チューバ祭りみたいな美味しいアレンジにしてくるじゃろうしな、ハッハッハッ)と回してもらったありがたいオハナシなのだ。
ちょっと時間が無い時の依頼だったので、構成とか普段鬼頭ブラスでやってるそのままで行こうと思ったんだけど「あ〜チミチミ、もうちょっとワシが美味しい思いができるように目立つ感じにしてくれたまえ、オッホン!」とワイロを積まれたので中間部にルバートのチューバフィーチャーの部分を新たに書き下ろしてみた。
で、ここからがおもしろいハナシ。
コンサートを終えた吉野先生から「いや〜大変じゃったよ」と電話があって。
どうやら、曲が止まってしまったらしい。例の中間部、チューバソロの後に指揮者が振っても入って来なかった、と。
たぶん、そんだけ吉野先生の演奏がすごかったんだね。
プロの世界では「大事故」だけど、ソロ吹いた吉野先生も曲書いた俺も、実に「してやったり」だね。それに入って来れなかった生徒も良いセンスしてるよ。「指揮者見て譜面追って」じゃなくて、人の音聴いてる証拠。
ものすごく良い経験になったんじゃないかなぁ。
こういった事を実際経験すると「いつかは自分も」って音楽を続けて行く大きなモチベーションになるんだと思う。
それにしても大事故が起きるほど高校生が「聴き惚れた」吉野先生のソロって、ちょっと聴きたくない?
10月にやろうかな?鬼頭ブラスでも。
「あ〜吉野くん、社長命令だよ。この前のサニーサイドの分も働いてもらうからね。」
う〜ん、ブログ書く時に座ってるイスが立派になると全てのキャラクターが偉そうになるなぁ。