鬼頭ブラスの長過ぎる一日

bousisensei2008-11-09


今回メンバーは名古屋から4台の車に分乗しての東京移動だったのですね。
それぞれの車の定員や住んでるエリアなんかを考慮した配車を考えて、各車が別の場所で集合・出発をするというシステムだったのです。
つまり、東京・江古田現地集合!みたいな。
ただ、東京に着く前に聴いて欲しい音源があって、その「聴いて欲しい人」には音源を送るPC環境がなかったので、他のメンバーにメール添付をしてCD-Rに焼いてもらって…
で、聴いて欲しい人と焼いてくれた人が別の車で名古屋を出ているので、途中サービスエリアで合流して受け渡しをしてもらう、というなんとも綱渡りなダンドリだったのです。
4台のうち3台が浜名湖SAで合流する時間が朝8時ということだったので、確認の電話をしたのですね。
そしたら、1台が遅刻で、1台はもう先に出た、と。
で、CD-RはSAに残ってる車が預かっていて遅刻の車を待つという・・・
まぁ、3台が顔を合せる必要はない訳で、流れとしてはスムーズでよろしいんですが、SAに残ったのが機材車で、メンバーのたくさん乗った車が先に出たという・・・
足の速さとかあるかのかもしれないんだけど、なんで「とりあえず機材車を現場に」とならないか?と、思うんですね。
人だけ先に来てどうするよ?って話で。
結局、50分遅れでCD-Rの受け渡しは無事終了。全体が「早め」で進行してるから、さほど心配はしてないのだけれども、確実に予定より遅れたわけで、ちょっと焦る。
そんな事を考えていたら、一番に名古屋を出た車は「もう海老名SAまで来ました」と連絡が。
早過ぎるでしょう!
今回、会場の入り時間を13時に設定していたので「12時半江古田到着を目標にスケジュールを組んで各車来てください」と伝えてあったのですね。
9時前に海老名は早過ぎるでしょう!
とりあえず、一番に来た車に合流するつもりだったんだけど、でも、もう少しだけ寝たかったんで、SAで軽く食ったりして時間潰してねみたいな話をしたのです。
ところが30分もしないうちに「結局メシはやめて、今もう環八に出ました」という連絡が!
え!もう来ちゃうじゃん!と大慌てで準備して家を出て荻窪まで電車に乗って・・・
合流したのが10時!早過ぎ!
その後も環七が空いていて、江古田まで30分とかからず・・・
まだ、どこも店がやっていない街をウロウロ。寒いし!
ようやく11時半に開店した「江古田の楽屋」こと「お志ど里」になだれこみ、本日一杯目のウーロン割を注文して口を着けようと・・・したところに、次々と「間もなく到着」とか「今高円寺の辺りです」と連絡が。
パーキングへの誘導の為に店を出て、時間差到着の残り3台を待つ事に。寒いし!
結局、12時ちょっと過ぎに全車が到着して、お志ど里イン!
電車で個人移動していたメンバーも12時半には揃ったのです。
どんだけマジメなんだ!
で、セッティング&サウンドチェック。
今回、初めての試みでPAシステム導入というのがあったのですが、16時の開場までのサウンドチェックは結構時間がタイトだろうと予測していたのです。
人数多いですからね。
ところが、音響を担当してもらったのが、渋さ知らズでずーっと一緒で、もちろん海外も常に同行してる田中のアニキだったので「勝手知ったる」の間柄でもあるし、あっという間に音をまとめてくれたのです!
すべて順調なのに、なぜか焦ってテンパル俺。
結局その「テンパリくん状態」から抜け出せぬまま、サウンドチェック終了!
で、メンバーはそれぞれ街に繰り出して、ふたたび「お志ど里イン!」などと楽しそうなんですが、俺もう全然ダメで。
そう!なまじっか順調に進んで、時間に余裕ができてしまったからこそ、いろんな「心配ごと」でいっぱいになってきたのです。
終演後の帰りの配車やダンドリもまだ決めてないって言ってたしなぁ。(帰りに関しては、早く帰りたい人・打ち上がりたい人それぞれで、名古屋への到着希望もマチマチだったので、メンバー同士で相談してもらう事にしていたのです)
開場を待ちで並んでいるお客さんの「顔ぶれ」にちょっとだけホッとしたけど、なかなかいっぱいにならない客席にも焦りを感じ・・・
それでも、開演時間にはほとんどテーブルは埋まり、だいぶ気が楽になって、さあ本番!
ホントはこの時点でもうテンパッてなかったんですよ!(ほとんど、という注釈がつくけど)
でも、必要以上に「テンパッテマス!」「ゲロまで吐いちゃいました」って話をしたら、メンバーに緊張の波及が!
みんなカタイ!カタイ!
で、ここんとこやってきたホールや劇場にくらべて、お客さんの顔が見えやすいのですね、バディーって。
それもあってか、メンバーがすごい伏目がちで「あぁ、イカンなぁ〜」と。
もちろん、俺が悪いんですけど。
で、あっという間に1部終了!早過ぎ!
休憩時間に今度は必要以上にリラックスしている俺をメンバーにアピールして。
2部はゆったりした三原君のソロやゲストの辰巳さんの自由で力強い強烈な演奏で、ドンドンほぐれて温まっていく様子が手にとるように感じ取れました。
メンバーも客席も。(俺がピリピリしすぎて、バディーにいる全ての人がカタクなっていたのでした)
そうなると、俺もドンドン楽しくなって・・・
いや〜勝手に緊張感張り詰めさしたり、ほぐしたりってホントに申し訳ないんですけどね。
これぐらいの方が「グダグダ」にはならない程度にメリハリは付くと思うんですよ(まるで計算していたかのような物言い)
今回の為に準備した「辰巳さん入り」を想定した曲もバッチリはまって、最終的にはスゴイ盛り上がった良いライブだったと思います。
お客さんも喜んでくれていたみたいだし。
なにがウレシイって、やっぱり楽しそうに帰っていくお客さんの顔を見たとき。
お金を払って見に来てくれて、どう考えてもこちらが言うべき「ありがとう」という言葉をお客さんにかけられた時。
スーッとようやく肩の荷が降りるのです。
それから呑む酒の美味い事よ。
しかし、ここまで散々長かった「鬼頭ブラスの一日」が予想もしなかったトンデモナイまぬけなエピソードでさらに長くなるとは・・・